カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

ご覧いただきありがとうございます。

 

カラオケで歌うとき、通常エコーがかかった状態で歌っています。

エコーをかけて歌うのが普通なので、どのくらいかけて歌うべきか意識したことのない方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回はエコーとは何なのか、そしてどのくらいの設定にすると上手く聞こえたり、歌いやすくなるのか考えていきたいと思います。

カラオケのエコーとは

エコーについて

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

エコーとはそもそも何でしょうか。

エコーとは、音響学用語で「反響」を意味します。

またecho(英語)では、こだま、反響、反響音、反響させる、反響する、という意味があります。

 

他に響きに関する言葉として、「残響」を意味するリバーブ(reverb)があります。

音の響きには、耳に直接入る「直接音」の他に、近くの壁などに跳ね返った音の「初期反射」、遠くの木や建物などに跳ね返った音の「後部残響」があります。

「初期反射」や「後部残響」などの残響を人工的に作り出したものが「リバーブ・ファクター」といわれるものになります。

 

残響音の集団であるリバーブに対し、エコーは原音とひとつひとつの遅延音が区別できる存在のものです。

分かりやすい例は山彦で、「ヤッホー」というと「ヤッホー」「ヤッホー」と繰り返し返ってくる響きです。

 

なお、エコーの効果でも、残響の時間的感覚が短いものを「ディレイ」、長いものを「エコー」といって分けて使う場合もあります。

 

エコー設定の仕方

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

操作としては、カラオケ本体の「エコー」「マイクエコー」と書かれたつまみを右に回すとエコーが強くなり、左に回すとエコーが弱くなります。

 

どのくらいの数値にするかは、部屋の大きさや歌う人の好みによって異なります。

 

また、目的によっても設定する数値は異なってきます。

自分の声の状態を把握したり、音程を確認するために敢えて0にすることもあります。

また、アップテンポの曲ではエコーを少なめにしたり、バラード調のゆっくりした曲ではエコーを多めにした方が歌いやすい、ということもあります。

 

エコーの設定は、部屋の大きさ、歌う人の好み、目的によって変えていくのが良いと思います。

 

エコーで上手く聞こえる?

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

エコーがかかるということは、残響が多くなり、一定時間響きが残ることになります。

良く響く風呂場で歌った時や、残響時間の長いコンサートホールや教会での音楽などを思い浮かべると実感しやすいと思います。

 

エコーで上手く聞こえるのは、残響による効果であるといえます。

 

しかし、エコーをかけすぎる弊害もあります。

それは、リズムやタイミング、言葉の発音が不明瞭になりやすい、ということです。

また、エコーに頼りすぎると、発声や発音などの歌唱技術がおろそかになる可能性もあります。

 

実際、カラオケに限らず、残響の多いホールで歌う場合など、歌いやすくて良かったなあ、と思っていると、子音の発音や言葉が普段より聞き取りづらかった、といわれることもあります。

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

ホールなどで歌う場合は、音響環境は変えられないので自分で子音をより強く発音するなどの対応が必要ですが、カラオケでは歌いながらエコーの程よい数値を見つけていけばよいと思います。

 

もし自分の歌唱力を向上させたい、人前でよりよく聴いてもらいたい、という気持ちをお持ちの方がいたら、エコーを0にして練習して、しっかり歌えるようになったら、曲によって適正な数値を見つけていくのが良いでしょう。

 

カラオケの音量はどのくらいが良いか

カラオケ音量設定のおすすめ方法

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

ここでは各項目の調整方法についてお話しします。

 

主音量はカラオケ全項目の音量にかかわります。

マイクやエコー、ミュージックの音量全てを上げ下げできます。

全項目が一様に変化することでマイク音量が大きくなりすぎる、といったこともあるので注意しましょう。

 

ミュージックはカラオケのバックミュージック音量です。

上げすぎるとハウリングの原因になることもあります。

逆に下げすぎると物足りなかったり、音程が取りにくかったりします。

マイク音量とのバランスを考えて調整しましょう。

 

マイクはマイク本体から聞こえる声量を調整します。

音量を上げすぎると音割れ、小さすぎる声がミュージックに埋もれてしまうことがあります。

ミュージック音量とのバランスを考えて調整しましょう。

 

エコーは反響音のことで、大きくするほど反響音が増え、残響しやすくなります。

かけすぎると歌がぼやけてしまう、少なすぎると自分の声が生っぽく聞こえたり、ミュージックに融け合わなかったりします。

響く心地よさだけでなく、リズムや発音の精度なども考えて調整しましょう。

 

カラオケ音量がうるさい時の対応

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

カラオケ音量がうるさいと感じた時のケースごとに調整方法を考えていきましょう。

 

バックミュージックがうるさい時はミュージックおよびBGMの数値を小さくしましょう。

 

特定の人に限らずおしなべて声量が大きすぎる、という時はマイク音量を下げます。

 

声がワンワンとする、響きすぎる、という時はエコーを下げましょう。

 

全部がうるさいという時には、ミュージック、マイク、エコーの全ての数値を小さくします。

目安になる割合や数値はこの後の内容をご確認して活用していただければと思います。

 

また、複数人でカラオケに来て盛り上がって、耳をつんざくほどうるさくて耐えられなければ、歌が終わったタイミングでボリュームを下げていいか聞いてから調整しましょう。

 

カラオケ音量の黄金比は?

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

具体的な数値比は機種によっても異なるので一概には言えませんが、各項目の目安を以下に示したいと思います。

 

ミュージック音量は少し大きめに設定しておきます。

バックミュージックが小さいとメロディーラインが聞き取りづらく、音程も取りにくくなります。

また、感情も入りづらくなるでしょう。

ただし、耳が痛くなるほど大きいのはもちろんNGです。

 

マイク音量はミュージックよりも少しだけ小さめに設定します。

ミュージックに埋もれないように、また聞き取りづらくならないように調整します。

大きすぎると自分の声量が把握しづらくなり、また音割れの原因になるので注意しましょう。

 

エコーは控えめに設定します。

エコーはミュージック音量の半分程度に抑えておくのが一つの目安です。

あとは歌いながら調整していきましょう。

 

一般的に広い部屋では音量は大きめの方がいいでしょう。

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

また、人が多い場合も音量を大きめにした方がいいです。

なぜなら人の身体や服は音を吸収するからです。

ホールリハーサルでは響きすぎる感じだったのが、本番でお客様が席に着いたら響きがちょうどよく感じられた、ということがあるのと同じことがいえます。

 

また、機種によっては初期値、などという形で各項目の数値が示されていたり、設定されていたりする場合があります。

その場合はそれに従っていた方がうまくいくことが多いと思います。

もし初期値の設定が自分には合わないと感じられたら調整していきましょう。

 

機種ごとの音量・エコー設定

DAMの音量・エコー設定

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

LIVE DAMでの各項目の数値の目安は以下の通りです。

・ミュージック 22  

・マイク 25

・エコー 18

 

この数値で違和感があれば調整していきましょう。

 

また、LIVE DAMには、音量をある程度均一に調節してくれるコンプレッサー機能もあります。

 

コンプレッサー機能を使う場合の手順は以下の通りです。

・本体の「メニュー」ボタンを押す。

・画面の「設定」を押す。

・画面の「ボーカルプロセッサ」を押す。

・「標準」「パワフル」「ソフト」などの項目が現れるので、必要な項目を選んで押す。

 

ジョイサウンドの音量・エコー設定

 

カラオケのエコー設定はどのくらいで上手く聞こえるか

 

JOY SOUNDでの各項目の数値の目安は以下の通りです。

・ミュージック 22  

・マイク 22

・エコー 15

 

この数値で違和感があれば調整していきましょう。

 

また、JOYSOUND f1 という機種では、リバーブ(残響音)も調整できるようになっています。

 

また、機種によっては初期値として数値が設定されているものもあります。

例えば JOYSOUND のある機種では以下の数値が初期値として設定されています。

・BGM 18

・ミュージック 43

・マイク 41

・マイクエコー 16

 

このようにあらかじめ設定されているものがあればまずはそのまま使ってみましょう。

あとは歌ってみて違和感があれば調整しましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

マイクもそうですが、エコーもある程度かかっていた方が気持ちよく歌えます。

また、カラオケのミュージックは機械音なので、マイクやエコーを使った方が声が融け合いやすいと思います。

 

そういう意味では、歌唱力のある人でもマイクやエコーをある程度は使った方がよりカラオケでの音楽にふさわしい歌になると思います。

 

ミュージック、マイク、エコーの数値を調整するということは、大げさに言えば音響をプロデュースすることといえます。

ぜひ、カラオケで気持ちよく歌える環境づくりに挑戦してみてください。

 

ありがとうございました。