エレキギターの半音下げチューニングはジミ・ヘンドリックスの影響が有名です。
ジミヘンは、自分の歌声に合わせて半音下げチューニングにしたといわれています。
半音下げとは
一般的なチューニングはレギュラーチューニングと呼ばれているものですが、他のチューニング方法も数多く存在します。その中の一つが半音下げチューニングと呼ばれているもので、バンドスコアなどには Half Step Down Tuning と記載されています。
ロックミュージシャン、エディー・ヴァン・ヘイレン、イングヴェイ・マルムスティーンなどが半音下げチューニングにしています。
ポップスなどで使われることはあまりなく、ブルース、ロックなどで、使われます。
音的には半音下がることでレギュラーチューニングよりヘビーになります。
ギターで出す音の最も低い音が半音下へ拡張されるため、ヘビーなサウンドになるだけではなく、レギュラーチューニングによる同じ音とくらべても弦の張力によるサウンドの変化はヘビーでダークな印象を感じられます。
ボーカルの声質、音域によって半音下げの方が合うからという理由も多いようです。
クロマチックチューナーとクロマチックチューナーを使わないで、おおまかに半音下げにチューニングする方法をご紹介します。
(シンクロナイズド・トレモロでフローティングさせている場合は例外です。)
ギターのチューニングの半音下げのやり方とは?
・チューナーを使う方法(クロマチックチューナーで)
6弦1フレットでE#
5弦1フレットでA#
4弦1フレットでD#
3弦1フレットでG#
2弦1フレットでB#
1弦1フレットでE#
と合わせれば、大丈夫です。
一般的なレギュラーチューニングの場合、6弦から1弦までの開放音を順番に 、E - A - D - G - B - E の音に調節するチューニングです。それをチューナーによっては FLAT と書かれたボタンが付いているものもあります。そのような機種の場合、ボタンを押せば画面に♭の表示が出ると思います。これでそのままチューニングすれば半音下げの状態になります。
・チューナーを使わないで大まかに合わせる場合
5弦の4フレットを押さえ、C#を鳴らして、4弦開放の音とあわせます。
これで、4弦が半音下げとなりましたので、次に
4弦7フレットのハーモニクスと5弦5フレットのハーモニクスを合わせます。
5弦7フレットのハーモニクスと6弦5フレットのハーモニクスと合わせます。
4弦5フレットのハーモニクスと3弦7フレットのハーモニクスを合わせます。
5弦7フレットのハーモニクスと1弦12フレットのハーモニクスを合わせます。
1弦7フレットのハーモニクスと2弦5フレットのハーモニクスを合わせます。
この方法でだいたい、合ったように聞こえますが、ギターのネックは弦の聴力で引っ張られていますので弦のテンションが変わるとネックも動くので、厳密に測ると合っていません。
コードを鳴らしてみるとしっくりこない感じです。
一度でなく、何度か繰り返すことで音程も安定します。通常のチューニングでも同じですね。
(シングルノートのフレーズの曲だけでしたら、なんとかごまかせるかもしれません)
できれば、チューナーを使って正確に合わせてください。
チューナーの種類も増えてますから、ケーブルを使わず、ギターに取り付けて使うタイプなども使いやすいです。
マルチエフェクターにもついてますし、今はスマートフォンのアプリも出てますので試してみましょう。
音叉を使うには、5弦1フレットを音叉のAに合わせて、いつものようにチューニングしていけばいいです。
全ての弦を開放弦でなく、1フレットで合わします。
シンクロナイズド・トレモロでフローティングさせている場合は、弦とスプリングの張力でバランスが取れていますので、チューニングメーターを使って半音下げにしてください。
半音下げチューニングにしてみて気づいたのですが、弦のテンションが変わって、ベンディングが軽くなって、レギュラーチューニング時に比べて、音程の取り方が狂います。
これは慣れる必要がありますので、半音下げで練習するときはセッティングも替えて対処する方が良いでしょう。
半音下げチューニングに慣れてない人がやるとフレットを押さえて、いつもとちがう違和感で、弾きにくいです。
またピッチシフターを使用する方法もあります。
ピッチシフターとは音程を自由に変化させることのできるエフェクターで、これを使えばレギュラーチューニングのテンションを保ったまま、半音下げチューニンングでプレイできます。曲によってチューニングを変えたい場合もギター1本で可能ですのでライブでは威力を発揮します。
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