BOSSから発売されていますFZ-5です。
FZというネーミングからしてFUZZ ファズです。
こちらはBOSSの歴代ファズシリーズ3代目にあたります。
boss fz-5の評価や音作り
初代にあたるFZ-2 Hyper Fuzzは、1993年から1999年初頭まで発売されて
いました。オペアンプを使用したファズで、サウンドが国産ファズを元にし
たものでありましたので、ディスクリート回路を用いた海外製にくらべるといまいちで不評でした。
つづく2代目FZ-3は、1997年から1999年まで発売されていました。
名前が FUZZ とシンプルになっています。
こちらはシリコントランジスタを用いて、ゲルマニウムトランジスタのよう
に動かすという回路が追加されています。BOSSらしい試みだと思います。
(レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテの使用で有名です)
そして、長いブランクを経て2006年末にこのFZ-5が発売されます。
このエフェクターは、BOSSお得意のモデリング技術、COSM(登録商標)によってヴィンテージ・ゲルマニウムトランジスタを用いたファズサウンドを再現するというエフェクターです。
温度変化でエフェクト音が変わってしまうというゲルマニウムトランジスタ
のファズもCOSMデジタルモデリング技術の恩恵により、温度に左右されることなく安定した歪みが得られます。
また、ゲルマニウムトランジスタは高価ですが、これはお財布に優しくなっています。
操作方法
コントロールノブは、左からLEVEL、MODE、FUZZとなっています。
真ん中のMODEスイッチにより、ファズの種類を選ぶことができます。
FUZZつまみは歪の深さとブーストレベルを変えるものです。
0からセンターまではオリジナルサウンドのモデリングの歪みまでとなっていますが、センターからMAXの領域はオリジナルより激しい歪みを得られるようになっています。BOSSらしいプラス@の発想ですね。
サウンド
MODEスイッチ、F/M/Oの切り替えによりファズタイプを選べます。
Fは、ダラス社ファズフェイス1960年後期のゲルマニウムトランジスタAC128を使用したファズのモデリングです。
オーバードライブに近いですが、ファズつまみをブーストまで回していくと
ファズらしい潰れたサウンドになります。
Mは、マエストロ社FZ-1A、ゲルマニウムトランジスタ2N2614を使用したファズのモデリングです。
粒が粗く、野太いサウンドです。(ローリング・ストーンズのサティスファクションを想像してもらえればよいかと)
Oは、ロジャー・メイヤーのオクタヴィア、アッパーオクターブファズ(ジミ・ヘンドリックスのパープルヘイズなどで有名です)をモデリングしたファズです。
弾いている音に一オクターブ上の音が重なった独特のファズトーンになります。
飛び道具的に使うプロの方もいらっしゃるようです。
セッティング
アンプがクリーンの状態でも、非常に太い音がでます。
ローがとても強く、サスティーンが長い音です。
ストラトキャスターでも十分に太い音が出ます。
12時の位置でオリジナルモデルのMAXの歪となるのですが、そこをもう少しだけプッシュするFUZZつまみ13時位が良いポイントかもしれません。
ギター側のボリュームを絞ると、またこれで歪み具合をコントロールできるところがファズのおもしろいところです。
また、ブースターとしても使用することができます。
(初期のロックでは、ファズをブースターとして使っていました)
その場合はFUZZつまみを0にして、LEVELをMAXにするとよいでしょう。
MODEはFかOがおすすめです。
#注意
消費電流が36mAと大きいので、電池駆動だとあっという間に電池がなくなります。
ACアダプター(PSA-100)での使用をおすすめします。
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