BOSSの代表的なオーバードライブ、BD-2(ブルースドライバー)は数多くのブティックメーカーでモデファイされてきました。
主なモデファイはパーツを高品位に変更する事ですが、逆に言えばBD-2の設計がそれだけ素晴らしいという事です。
この「技クラフト」シリーズWAZA CRAFT BD-2WはそういったBD-2のモデファイモデルをBOSS自身で出してみたという事だと思ったのですが、実際には新たに設計しなおしたものだそうです。
ブルースドライバーの技クラフトの評価レビュー。
BD-2WにはSモード、Cモードの2つのモードがあり、それぞれサウンドが違います。
Sモードについて
Sモードの「S」はSTANDARDのSです。
BOSSのサイトによるとSモードはBD-2特有のブルージーなクランチ・サウンドを新設計のディスクリート回路で再現したもののようです。
下記の動画はノーマルのBD-2とWAZA CRAFT BD-2Wを弾き比べています。
各パラメータを合わせているので比較しやすいと思います。
ドライブのレベルが低い時はBD-2独特のハイのエッジが柔らかくなり聴きやすくなった感じです。
BD-2Wのドライブを上げていくと元のBD-2独特の中音の粘りが出る上に綺麗にローとハイが出てきます。
ドライブをフルテンにした場合ですがBD-2に比べると綺麗にヌケそうな音になりますが、BD-2のいい意味で濁った音が好きな人のは評価がわかれそうです。
Cモードについて
Cモードの「C」はCUSTUMのSです。
BOSSのサイトによればカスタム・モードでは繊細なピッキング・ニュアンスに反応する図太く粘りある極上のサウンドを創るモードのようです。
では実際の音を聴いてみましょう。
5:06位からCモードの音を聴く事が出来ます。
ドライブは少ない時はBD-2に比べるとプレゼンスが大きいのか音が前に出ている感じがします。
こういった音はモデファイモデルに近い感じがします。
BD-2WのCモードでドライブを上げていくとあきらかにBD-2より音圧があがり音が前に出ます。
あきらかにBD-2に比べ音が抜けて音圧があります。
フルテン近くなるとSモードではおとなしい感じだったのがCモードでトーンを下げると中々いいブーミー感が出ます。
これはいいですね!
モデファイ系が好きな人はこちらのCモードの方がしっくりくると思います。
また、この音のプッシュ感はブースターとしても使えそうです。
総評
SモードはBD-2のエッジの音が耳障りに感じて苦手だった人に是非試して欲しい音です。
より良質なオーバードライブと感じると思います。
Cモードの音は自分自身WEEDのBD-2モデファイモデルBD-2 mod / Double SWを使用しているのですが、それに近いと思います。
BD-2 mod / Double SWが29,800円位ですが、BD-2Wは16,200円ですのである意味お得かも知れません。
もし試奏してピンと来たら購入してみて下さい。