カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

ご覧いただきありがとうございます。

 

カラオケの採点機能を楽しむうえで、また高得点を取るうえでコツはあるのでしょうか。

カラオケの採点基準にはいくつかの項目がありますが、リズムが合わなくて点数が伸びない、という方もいます。

 

今回はカラオケの採点基準、カラオケのテクニック、カラオケでリズムや音程が合わない理由、カラオケで90点以上取るための基準や音程やリズムが取れない時の対応について話したいと思います。

カラオケ採点のコツは?

カラオケDAMの採点基準は?

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

カラオケDAMの採点機能はテレビ番組のカラオケバトルでも使われていて、利用する方も多くいます。

ここではDAMの「精密採点Ai」の採点項目について見ていきます。

 

1.音程

音程は正確率がパーセントで示され、音程区間ごとの音程正確率が折れ線グラフで表示されます。

 

2.表現力

表現力は点数で表示され、その内訳として、抑揚が点数で、しゃくり、こぶし、フォールがそれぞれ回数で示されます。

 

3.Ai感性

Ai感性の評価が点数で示され、演奏区間ごとのAi感性メーター評価結果がグラフで表されます。

 

4.ロングトーン

上手さが10段階で表示されます。

 

5.安定性

震えがち~まっすぐへ10段階評価になっていて、まっすぐに近いほど安定性が高いと評価されます。

 

6.リズム

タメ~走りまで7段階あり、真ん中が最も良い状態です。

 

7.ビブラート

上手さが10段階評価になっていて、合計の秒数と回数、タイプがA-1というようにアルファベットと数字で示されます。

A~Cが震えの大きさを表しAからCに向かうにつれて大きくなり、1~3はビブラートのスピードを表し1から3に向かうにつれて遅くなっていきます。

 

8.声域

曲の音域が示され、上手く歌えていない音域には赤色が表示されることがあります。

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

なお、JOYSOUNDの分析採点Aiについても項目はほぼ同じです。

配点については100点満点のうち、音程40点、安定感30点、抑揚15点、ロングトーン10点、テクニック5点となっています。

テクニック詳細として、こぶし、しゃくり、ビブラート回数が表示されます。

 

ビブラートタイプはスピードが早い、標準、遅いの3段階、震えの大きさが浅い、標準、深いの3段階で9パターンが表で示されます。

リズムは後ノリ、前ノリで7段階で表示されます。

 

他にAiボーナスが歌唱に応じて加点されます。

また画面が切り替わりながら、音程の正解率が折れ線グラフ表示で、曲の音域と声域が鍵盤で表示されます。

 

カラオケのテクニックって何?

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

歌唱のテクニックは多岐にわたりますが、カラオケに関していえばテクニック詳細の項目にあるもの、しゃくり、こぶし、フォール、ビブラートが該当します。

 

しゃくりとは、音を目的の音に向かって下から上へ滑らかに音をつないで運ぶテクニックです。

上行するメロディーや上に跳躍する音型の時に使います。

 

こぶしとは、漢字で「小節」と書きますが、音を細かく上行と下行を繰り返すテクニックです。

即興的に瞬間的に入れるもので、無理に音を上下させるよりも息を早く送ることで生まれやすくなります。

 

フォールは音を目的の音に向かって上から下へ滑らかに音をつないで運ぶテクニックです。

下行するメロディーや下に跳躍する音型の時に入れます。

 

ビブラートは音の高さの微かな揺れのことです。

喉を意図的に震わせるのではなく、腹式呼吸で息をしっかりと送りコントロールすること、喉頭を下げて喉が開いた状態で歌う方が自然で良いビブラートになります。

 

カラオケが上手いのに点数が低いのはなぜ?

カラオケでリズムが合わない理由

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

カラオケの採点基準は原曲、もっと言えばカラオケに指定された音程バーなどの内容と合っているかどうかで判断されます。

自分の歌いやすいリズムで少し崩して歌っていると、採点なしで聴く分には上手く聞こえても、採点機能を使うと点数が低い、となってしまいます。

 

音楽は時間芸術であり、限られた時間に決まった音の長さで歌うことは重要です。

リズムは音楽的な定義でいえば休符も含めた様々な音の長さの集合体ですが、カラオケ採点のリズムは少し意味が異なります。

 

カラオケ採点でいうリズムは、メロディーの音を原曲と同じタイミングで歌えているかどうか、ということです。

リズム感の良い人でもカラオケのリズムの点数が良くない結果になる場合があります。

カラオケ採点のリズムで良い評価を得るためには、テンポに乗ることの他に原曲の音の長さをきっちりと把握してタイミングよく音を出せるようにすることが必要です。

 

カラオケで音程が合わない理由

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

カラオケの音程の採点基準は音程バーに合っているかどうかで評価されます。

音の高低だけでなく、音の入るタイミングや切るタイミングも音程バーに合っていないと減点の対象になります。

 

音程バーは音の高低だけに意識が行きがちですが、音の長さ、つまり音の入りや切りのタイミングも大事なのです。

音程が合わない場合、ピッチを含めた音の高さの問題なのか、音を出すタイミングや長さの問題なのか、原因を分析するようにしましょう。

 

カラオケ採点で90点以上取れる人の条件は?

カラオケでリズムが合わない時の取り方

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

カラオケで何点くらい取れれば平均あるいは上手いといえるのでしょうか。

カラオケ採点で全国平均が表示されることがありますが、カラオケ採点をする人は高得点を目指して挑戦する人が多く、平均点は高くなる傾向があります。

 

カラオケで総合得点が90点以上はカラオケが上手い人の基準と考えて差し支えないといえます。

それはカラオケ採点で90点以上取れる人の割合は8%程度と言われているからです。

また、カラオケ採点システム開発担当者も90点以上取れれば上級者、という見解を示しています。

 

リズムについて言えば、「タメ」と「走り」あるいは「後ノリ」と「前ノリ」の7段階でちょうど真ん中が高評価になります。

 

原曲と同じタイミングで歌えているか確認し、違っているところをチェックして修正していきます。

メトロノームやガイドメロディを流して、手で拍を叩いて確認してみましょう。

正しいリズムが確認できたら、まずは手で拍を叩きながら音程をつけずに言葉だけで読んでみましょう。

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

さらに、母音だけで歌う、という方法も有効です。

童謡「故郷」の一節を例にとってみます。

「うーさーぎーおーいし かーのーやーまー」を「うーあーいーおーいい あーおーあーあー」と歌います。

なぜ有効かというと、歌において音の鳴るタイミングは母音だからです。

 

子音が歌い出しになってしまうと実際に音の鳴るのが遅くなり、その積み重ねで歌がどんどん遅れていってしまいます。

母音でオンタイムで歌えるようになると子音も少し前に出して歌うようになり、発音も意識しやすくなります。

さらに、母音唱法はレガートでフレーズ全体を滑らかに歌う良い練習になります。

 

またオンタイムでタイミングを合わせていくのも大事ですが、音楽は常に流れていくものなので、フレーズの頂点になる所や大事な言葉などを狙って少し先を意識して歌うと息の流れも作りやすく、音楽に流れが生まれます。

 

カラオケで音程が合わない時の取り方

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

カラオケでは音程が最も配点が高く重要視されます。

総合得点で90点以上取るためには音程正確率が85~90%は必要です。

 

DAMの音程正確率は画面ごとに現れるキラキラの流星の色で目安が分かります。

90%以上は虹色、80~90%未満は金色、70~80%未満は赤色、60~70%未満は青色、60%未満は星なしで表示されます。

 

音程はリズムとも密接に関わっています。

音の入るおよび切るタイミングが音程バーと一致しているかチェックします。

音程の合わない原因が音のタイミングの問題なのか音の高低の問題なのかを知りましょう。

 

特定の場所がどうしてもうまくいかない場合はカラオケを流さずゆっくりその場所だけ練習します。

さらに間違っている所で止まって音を伸ばしてみるのも音を確かめるのに良い方法です。

正しい音をピアノやキーボードで確認し、その正しい音で止まることができるようにします。

正しい音を出したときの体の状態や必要な労力を体感し、体に覚え込ませましょう。

 

カラオケにキーボードを持ち込むのは大変なので、ピアノの音を出せるアプリをスマートフォンに入れておくと便利です。

 

カラオケの抑揚は何点取ればいい?

 

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

 

総合得点90点以上を目指すなら、表現力は90%以上が望ましいです。

うち抑揚で80~90%は欲しいところです。

 

抑揚については曲全体、演奏区間、メロディーごとと分けて考えるとより組み立てやすくなります。

曲全体での抑揚は、ABメロは抑えめに、サビは大きめに、といった具合に大きな構造でとらえてつけていきます。

曲全体でどこを一番強調したいか、伝えたいか、と考えると分かりやすくなります。

 

演奏区間はカラオケ採点では便宜的に6区間で分けられており、各区間で抑揚の評価がされます。

各区間ごとに抑揚がついていないと評価が低くなってしまいますが、範囲が特定しづらく区間ごとを意識しすぎると全体のバランスが悪くなる可能性があります。

 

そこでフレーズごとの抑揚を考えていきます。

フレーズの頂点つまりどこを一番大きく歌うかということを見つけていくためのポイントをいくつか紹介します。

 

まずはフレーズの音が一番高くなるところです。

普段歌っていても音が高くなると自然に声は大きくなりますので、それを無理なく活かした方がうまくいくことが多いです。

 

また音が上に跳躍するときもエネルギーを使うので音を大きくしやすくなります。

ただし日本語の曲は助詞で音が跳躍することも多いので、言葉にして読んだ時に明らかに調子の低いところは抑えめにするなどのコントロールをしましょう。

 

さらに歌詞を読んだ時の言葉の調子の高低に合わせると上手くいく場合もあります。

歌詞を読んでみて調子の高いところとフレーズの音の高いところが一致していれば、そこを強くあるいは勢いをもって歌うことができます。

 

またリズム読みしたときにシンコペーションになっていたり3連符になっていたりしたら、リズムを活かして大胆に表現してみましょう。

カラオケ採点のコツは?リズムが合わない時の取り方を解説

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

リズムはカラオケ採点の項目では配点や重要度が低めになっていますが、実は音程の精度にも影響する大事な要素です。

 

カラオケ採点でいうリズムは、メロディーの音を原曲と同じタイミングで歌えているかどうか、ということです。

カラオケのリズムで良い評価を得るためには、テンポに乗ることの他に原曲の音の長さをきっちりと把握してタイミングよく音を出せなくてはいけません。

 

最終的には点数にこだわらずに表現することが理想です。

しかし音楽は時間芸術であり決まった音の長さで演奏することも求められています。

制約の中にあってブレスや音程をコントロールして発音や抑揚などまで表現することは大変ですが、他の芸術にはない充実感や人に聴いてもらって共感できる喜びは他に代えがたいものがあります。

 

今回お話ししたことが点数を取るためのノウハウにとどまらず、少しでも良い演奏につながるためのアドバイスになっていれば幸いです。

 

ありがとうございました。