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カラオケの採点機能で、以前行なったよりも点数が下がった、という方がいます。
また、メーカーや機種によって点数に差が出る、という話しもあります。
果たして同じカラオケでも、メーカーや機種によって点数に差は出るのでしょうか。
今回はカラオケ採点の項目や採点の仕方、カラオケ採点が厳しい機種、カラオケ採点で高得点を出すコツ、DAMの採点のコツについてお話ししたいと思います。
カラオケの得点基準は?
カラオケの採点項目
カラオケはそもそもどの位の点数を取っていれば平均だったり、上手いと言われたりするのでしょうか。
これについては、平均得点よりも総合得点で判断した方が良いとされています。
平均点でみると、特に精密採点を使う人は高得点を目指していることが多く、平均点は高くなりがちです。
逆に、難しい曲やメジャーではない曲だと平均点が低くなったりします。
そこで総合得点で見て、大まかな歌唱の上手さやレベルを判断していきます。
90点台は音程の一致率が高く、「歌が上手い」といわれるレベルです。
80点台は音程も合っていて、違和感なく聴けるレベルです。
79点以下は音程が不安定で、曲が覚えられていない場合が多いといえます。
それでは、採点の項目にはどのようなものがあるのでしょうか。
1.音程
2.抑揚
3.ビブラート
4.ロングトーン
5.こぶし
6.しゃくり
7.フォール
8.リズム
9.安定性
次にこれらの各項目について説明していきます。
カラオケの採点の仕方
カラオケの採点は、通常100点満点で、各項目ごとに採点されて合計点が算出されます。
項目の重要度によって配点は異なります。
それでは項目ごとの内容について見ていきましょう。
1.音程
音程はカラオケ採点で最も配点の高い項目です。
採点機能を使うと、音程バー、ガイドメロディが表示され、歌との一致率で算出されます。
平均点台を目指すなら、音程正解率が80%以上は欲しいところです。
2.抑揚
音程に次いで、カラオケ採点で配点の高いのが抑揚です。
「表現力」の項目のひとつとして評価されることもあります。
抑揚とは大まかにいえば強弱のことですが、A,Bメロは小さく、サビは大きく歌うということは以前から言われていますが、最近のカラオケ採点はそれだけでは評価を上げづらくなっています。
それは1曲の中でもいくつかの区間に分けて評価されているので、その区間ごとに抑揚をつける必要があるからです。
抑揚の評価を上げるためには、区間のすべてで抑揚がつくように歌う必要があるといえます。
3.ビブラート
ビブラートとは音の高さの微かな揺れのことで、適切なビブラートがあることで音程も安定します。
上手くできるようになれば、部分的に意図的に使って加点を狙うことも可能になります。
4.ロングトーン
正しい音程と同じ声量で音を伸ばして歌うことをいいます。
カラオケでは0.5~0.6秒ほど同じ音で伸ばすと採点が開始される、とされています。
5.こぶし
漢字では「小節」と書き、音を細かく上下させるテクニックで、回数で評価されます。
クラシックではトリルやトレモロといった形で楽譜に書かれているものが多いのに対し、カラオケでは楽譜に書かれていない装飾音として即興的に入れられるものをいいます。
6.しゃくり
出している音を目的の音に向かって下から上へ滑らかに音をつないで運ぶテクニックです。
演奏中に入れた回数で採点されます。
7.フォール
出している音を目的の音に向かって上から下へ滑らかに音をつないで運ぶテクニックです。
演奏中に入れた回数で採点されます。
8.リズム
リズムとは本来、休符も含めた様々な音の長さの集合体ですが、カラオケでいうリズムの評価は、本来の曲より速いか遅いかで評価されます。
本来歌われるより速いと「走り」、遅いと「タメ」で評価されます。
「走り」「タメ」どちらにも偏らない状態がよいとされています。
9.安定性
音、声が震えがちかまっすぐかを判定します。
まっすぐに寄っている方が評価が高くなります。
他に、音域が表示されたときに赤色が表示されていた場合は、その音域が上手く歌えていないことを表します。
発声的に無理があると思われる場合はキーを変えることも検討しましょう。
カラオケで配点が高いのは音程、抑揚です。
どこから手をつけていいか分からないという場合は、まずはこの2項目を押さえるようにしましょう。
カラオケの採点が厳しい機種
カラオケで採点コンテンツの厳しい順は?
一般的にDAMは採点が厳しいとされています。
その理由は原曲の再現度、音程の精密度が高いとされているからです。
DAMの機種でも「精密採点DX-G」や「精密採点Ai」は特に音程の精度が高くなっているので、難しくなっているといえます。
音程バーに赤つまり明らかな間違いがついていなくても、音程の精度に応じて採点が変わってきます。
一方でJOYSOUNDはDAMほど音程が厳しくないと言われていますが、近年の採点シリーズの「分析採点マスター」「分析採点Ai」では得点自体に大きな差は出にくくなってきているといえます。
JOYSOUNDは曲によっては原曲から少しアレンジされているときがあり、それが自分にとって歌いやすい場合には得点が若干高くなる場合もあります。
DAMの採点は厳しくなった?
カラオケの採点機能で最も重要視されるのが音程です。
DAMは音程に非常に厳しい面があります。
DAMの精密採点シリーズは1/4音単位で判定すると言われてきましたが、実際にはもっと厳しく
プラスマイナス1/8単位で判定しているともいわれています。
DAMの精密採点シリーズで、音程バーでリアルタイムに音程が合っているかを確認する目安を以下に紹介します。
音程が1/8以内の精度の場合、音程バーを流れる青い流れ星が音程バーに重なっている場合は減点がありません。
音程が3/8以内の精度の場合、青い流れ星が音程バーからはみ出した後に、音程バーが黄色く色づけされている場合、7割減点になります。
音程が1/2以上ズレた場合、青い流れ星が通った後、音程バーが赤色になり、0点となります。
また1画面の採点状況を確認する目安として、1画面分を歌い切る直前に全体に流れる流星の色で、その画面の音程の正解率が分かります。
・虹色…90%以上
・金色…80~90%未満
・赤色…70~80%未満
・青色…60~70%未満
・流星なし…60%未満
高得点を目指すならば、流星の色が虹色、金色を継続して出すことを目指しましょう。
カラオケで高得点を出すコツは?
カラオケ採点のコツ
ここではカラオケ採点で共通して注意するポイントを挙げていきます。
①まずは音程を正しく
カラオケ採点で音程は配点や重要度が最も高いものです。
まず原曲をよく覚えて、修正が必要なところを確認し、再度歌って点数がどう変わっていくかを見ていき、これを繰り返します。
何回やってもうまくいかない所はテンポを遅くしたり、部分的に抜き出して練習します。
②声量を出せるようにする
メリハリをつける意味でも、ある程度大きな声で歌えた方が良いです。
小さな声、抑えた声でも音程や息のスピードをコントロールできるようにしましょう。
なお、ビブラートに関する関連記事でもブレスコントロールやブレストレーニングについて書いていますので、ご参照ください。
③抑揚をつける
A,Bメロ、サビ以外にも、評価ポイントである区分単位で強弱がつくように意識しましょう。
フレーズごとに、どこを一番盛り上げて歌うか、ということを見つけていくとさらに良くなります。
音が一番高くなるところや、歌詞を読んで言葉のアクセントになる所や大事な言葉を見つけていくと、どこを強く歌うか、盛り上げて歌うかを見つけやすくなります。
④ロングトーン、ビブラートを押さえる
ロングトーンは同じ音程で伸ばすことがポイントです。
音を長く伸ばすところでビブラートが先に入ってしまうとロングトーンとしてカウントされにくくなってしまうので、採点の際には注意しましょう。
⑤ブレスの場所を決めておく
ブレスするポイントがバラバラだと演奏が安定しません。
差し支えなければ元歌と同じところで良いでしょう。
息継ぎで入りが遅れたり、音がなくなったりすると減点になるので注意しましょう。
⑥歌うスペースを作る
一人や少人数で歌う時には、机や椅子など移動できるものは動かして、歌うスペースを作って歌ってみましょう。
ステージだと思って身振りを付けたり、体を動かしたり、歩きながら歌ったりすると、力みが取れたり表現力をつけることにもつながります。
DAMで表現力だけ低い
カラオケの採点で表現力の点数が上がらない、という方は、実は意外と多くいます。
音程もある程度良く、A、Bメロは抑えて、サビは大きく、などそれぞれの抑揚を意識していても思ったほど点数が上がらない、ということがあります。
それはカラオケの採点、特に精密採点DX-G以降はカラオケの表現力については1曲を1~6の部分に分けて評価しているからです。
しかも、Aメロ、Bメロ、サビ、といった分け方でなく、ほぼ6等分にしている傾向があります。
カラオケで表現力、抑揚の評価を上げるためには1~6の全ての部分の中に強弱を入れる必要があります。
ただし、曲全体で見た時に不自然になりすぎないように気をつけましょう。
また、歌唱力向上のためにもフレーズごとの抑揚も考えて歌ってみましょう。
声の大小で抑揚をつける他に、マイクの距離を変えることでも抑揚をつけることができます。
抑えたい時はマイクを離し、大きくしたい時や盛り上げたい時はマイクを近づけます。
マイクを使った方法は即効性がありますが慣れも必要で、大げさにやると見た目にも良くないので、上手く活用しましょう。
表現力で配点の高いのが抑揚なので、まずは抑揚の点数を上げられるようにしましょう。
こぶし、しゃくり、フォールは配点が高くありません。
無理に行うと失敗したときに音程が外れたと判断される可能性があり、歌のフォームを崩しかねないので、無理に増やさないほうが無難です。
カラオケDAMの採点のコツ
ここでは、精密採点DX-G、そして最新の精密採点Aiの採点のコツについて話していきます。
まず音程ですが、出来るだけ音程の精度を上げていきましょう。
1画面を歌い切った時に出る流星の色が虹色、金色であることが望ましいです。
もちろん音楽は流れますので、ミスがあっても引きずらずに集中して歌うことも重要です。
抑揚は6区間それぞれで抑揚がつくように歌いましょう。
他の項目についても詳細を見て、どこを改善すべきか判断します。
なお、精密採点Aiは演奏後の総合得点表示が消える前にDAMボタンを押すと各項目の詳細画面が表示されるようになっていますので、各項目を確認したい時は忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一般的にはDAMの方が採点が厳しいということで、DAMの機種の傾向を中心に話していきました。
採点の仕組みや画面に表示される内容が分かれば、採点の目安が分かり、より取り組みやすくなるでしょう。
得点を上げるためにはやはり地道に練習する必要があります。
何回も同じ曲を練習して点数が上がらないと、飽きがきたり気が滅入ったりするかもしれませんが、無理せず、新しい発見ができるように採点機能を活用しましょう。
全体の点数の上がり下がりで一喜一憂せず、歌唱全体の向上に採点機能を利用できればカラオケがさらに充実したものになるでしょう。
ありがとうございました。