アコギ中級者におすすめのメーカー・ブランドは?予算10万〜20万程度。

「アコギ中級者におすすめのメーカー・ブランドは?予算10万〜20万程度。」というテーマで記事を書いていきます。

10〜20万のアコギについて

この価格帯になってくるとメーカーの特色などが出てきます。

総合的にパフォーマンスの良いギターと出会うことができるでしょう。

やはり3大メーカー(マーチン・ギブソン・テイラー)は強いですが、その他のメーカーのギターも決して劣らず良いギターを製作しています。

アメリカ・カナダは豊富な木材の中から良い木材を選別できるようですが、それと同時に各メーカーとも自然保護にも力をいれている事、それをアピールしている事も特徴です。

それでは3大メーカーの簡単な特徴とそれ以外のメーカーを紹介します。

マーチン

世界を代表するアメリカのトップブランド。1833年にギター製作のためにドイツからアメリカに移住したクリスチャン・フレデリック・マーチンが創業しました。

1934年に発表された14フレットドレッドノートは今日の世界中のアコギの元祖と呼ばれるものです。

それ以前のアコースティックギターはボディとネックが12フレットの位置でジョイントされてたのですが、これを14フレットにし、さらにボディも大きくしたもので、現在の”アコースティックギター”の源流となりました。きれいな高域と温かみのあるサウンドが特徴です。

そういった意味ではアコースティックギターの重鎮中の重鎮であるマーティンですが、予算10~20万といった価格帯でも木のグレードや種類を変える事で品質を保ち、マーティンらしい音が出ます。

おすすめはRoad SeriesのDRS2で、オール単板にもかかわらず価格は16万円(2019年1月現在)です。

ギブソン

1894年にオーヴィルギブソンのマンドリンの手作りによりギブソンは始まりました。

ギター作りの地位を獲得したのは1920年頃と言われています。

当初はアーチドトップのアコースティックギターを製作していましたが、世界的にマーティンのドレッドノートが大ヒットすると、ギブソンもフラットトップのアコースティックギターを製作しはじめました。

1941年には現在でも製作されているJ-200、1942年にはJ-45が発表され、以降アコースティックギターのスタンダードのひとつとなりました。

音はマーティンに比べるとクセがあり、ピックでかき鳴らす方が向いている傾向があります。

クセといっても慣れの問題です。低域のバランスがよく独特な雰囲気を持っています。

おすすめは若干予算がオーバーしますが、LS-2です(2019年1月現在販売価格22万円位)。

小さいめのボディでありながらギブソン独特の音色が楽しめます。

テイラー

1974年にボブ・テイラーとカートリスタグの二人によって創立されたメーカーで、カルフォルニア州サンディエゴの東にあります。

質の良い木材を使い電子制御の工作機械を用いた革新的な合理的生産工程により、仕上がりの良いギターを生産しています。

また徹底的な演奏主義で実際にどのようにギターが使われているのかを調査し、そのデータをギタ-の設計に使っています。

また、テイラーのアコースィックギターの特徴のひとつとして、他社のアコースティックギターに比べ弦高が低く弾きやすい事があり、他のギターでは弾けなかった人でもテイラーであれば弾けるケースもあります。

おすすめは214ce-Koaで価格は18万5千円と(2019年1月現在)です。

その他のメーカー

ギルド

1952年アメリカで創業。マーチン、ギブソンに次ぐアコギメーカーです。きらびやかな高音と重厚な温かいサウンドが特徴です。

ボディサイドとバックが合板になっていて重厚感があり重いです。
そのため、サウンドも重厚で暖かく、そこに合わせた高音の響きはとてもきれいに聞こえます。

ラリビー

1968年から続く、ジーンラリビー氏のカナダのアコースティック・ギターメーカーで、木材にこだわっています。

出来上がったギターは、分離の良い音でバランスが良く、線が太いです。

Mr.Childrenの桜井さんもラリビーでした。

シーガル

1980年代初頭に誕生したカナダのケベック州の小さな村で作られているギターメーカーです。

シーガルのギターはトップ板に合板では無く、単板の材を使用しています。

またラミネイト(プライウッド=合板)のトップにより「エイジング」と呼ばれる弾き重ねて行くことでますます良いサウンドになっていくという、素晴らしい特徴をもっています。

ヤイリ

前身は岐阜県の矢入楽器製作所です。品質にこだわった職人の手によるハンドメイドで製品には永久保証がついています。

モーリス

長野県にあるモリダイラ楽器のブランドで、国内大手のギターメーカーです。プライスレンジも幅広く、プロ・アマ問わず多くのミュージシャンに評価されています。

ヤマハ

創業は古く、1887年です。静岡に本社があり1960年代からギターの生産が始まりました。日本では最もポピュラーなメーカーでバランスの良いサウンドが特徴です。

アコギ初心者には安いものがおすすめ?


ゆずやYuiなどの曲がヒットしてアコースティック・ギターがブームになりました。

アコースティック・ギターを抱えて歌う姿は魅力的です。

憧れてアコースティック・ギターを買おうかなと思った方も多いと思います。

買ってはいけないギター

インターネットで検索すると初心者アコースティック・ギター・セットというのがあります。

中身はピック、チューナー、スタンド、クロス、ストラップ、ギターケースなど12点でお値段なんと15800円!とか書かれています。

値段が安くて使えるものが揃っていればいいのですが、世の中おいしい話はころがっていないもので、残念ながらそうはいきません。

値段相応にクオリティも低いです。

特に通販の無名ギターは、アジア製の低クオリティの粗製乱造ギターです。

・ チューニングがすぐに狂う
・ ネックがそってしまう
・ 弦高が高くてFが押さえられない
・ 弦がすぐに切れる
・ ペグが回しにくい

弾き込んでいくにしたがって、いろいろな不具合が出てきます。

ちゃんと、教則本のように押さえようと思ってもギターの方でそうさせてくれないです。

中級者程度でしたら、なんとかごまかしながら弾くことはできますが、初心者でしたら、指の力の入れ方のコツもわかっていないので、非常に苦労します。

やっと鳴らせるようになっても、なんか鳴りが悪い、音がいまいち安っぽいと結局後悔することになります。

ギターを挫折する人も、このセットを買ったことが原因になってしまったという悪い結果になります。

ギターという楽器は金属部品が一番値段が高くて、ペグが固着してしまうとチューニングできなくなります。

最低限のアコギ

やはり、最低でもヤマハのFG800シリーズくらいのものを選びましょう。

(ヤマハのエントリーモデルの代表ですが、とても良い音がします)

楽器店で試させてもらうとわかるのですが、今まで硬かった弦が柔らかくなったように感じ、とても弾きやすいです。

チューニングも安定し、ネックの反りもなく安定しています。

備品は付いていませんが、別々に買って気に入ったものを選ぶことができます。

今のアコースティックギターメーカーでは、安くていいものを初心者向けに提供しようと各社が競争していますので良いものが多いです。

最初のギターで良いものを提供して、ステップした際には上級者向けのさらに良いギターを買ってもらおうというメーカーの意図があります。

通販で購入するのはやめて、実際に楽器店まで足を運んで手にとって弾いてみて選んだほうが良いと思います。

弾き比べももちろんしたほうが良いです。
購入する意志があれば楽器店も喜んで試奏させてくれます。

うまく弾けなかったら楽器店の店員さんに弾いてもらって、どんな音がするのか聞くのも良いと思います。

中級者ともなればいわゆる ハズレ を手入れてしまったりすることも少なくなると思います。価格の高いものは良い材料が使われていますが、そのサウンドを自分が気に入ることができるかどうかは別問題です。中級者なら見た目こだわってもいいと思います。楽しく弾く・・・という基本的なことがサウンドに反映されてくるはずですから。

ギターコードが初心者でも簡単な曲は?


コードをある程度わかるようになれば、やはり曲を弾くたくなります。
また、曲を弾くためにコードを覚える事もあるでしょう。
そこで、初心者でも簡単にコードが弾ける曲をご紹介します。

1つのコードしかない曲

コードを覚えたばかりの時に一番苦労するのがコードチェンジだと思います。
そこで、この曲The Beatlesの「Tomorrow Never Knows」はどうでしょうか?

この曲はCのワンコードの曲です。
コードチェンジを全くする必要がありません。

ギターだけだと雰囲気が出ませんが、歌を歌いながらだと多少雰囲気が出ます。
ひたすらCを弾くだけですので、すぐ弾けると思います

余談ですが「かえるの歌」もCだけの曲です。

循環コードの曲

コードの数もそうですが、展開が多い曲も覚えるのが大変です。
そこで、いわゆる「循環コード」の曲をおすすめします。
これは同じコード進行でありながら、Aメロやサビのある曲です。
しかも覚えるコードも少ない曲が多いのです。

おそらく誰もが知っている曲だと思われるのがBen E Kingの「Stand by Me」です。

この曲のコードはA、F#m、D、Eを下記のように、ひたすら繰り返すだけです。

|A  |F#m  |D  E |A  |

セッションとかでもやる事も多い曲ですので覚えておいて損は無いと思います。

また、ロック系であればアンセムとも言えるNirvanaの「Smells Like Teen Spirit」もソロ前のキメをのぞいたら下記の循環コードです。

|F  |B♭ |G#  |C#  |

ちなみにキメの部分は

|F  |F#  |F  |B♭ G#|

となります。

日本のバンドだとBlankey Jet Cityの「ディズニーランドへ」という曲があります。

途中でブリッジにAmだけを弾く部分がありますが、それ以外は下記のコードの繰り返しです。

|Am  |F  |Dm  |Am  |

スリー-コードの曲

所謂ブルース進行やスリーコードと呼ばれる進行です。
これも先に上げた「循環コード」の曲の一部です。

キーがAの場合A、D、Eしかコードを使いません。
基本的な進行は下記の12小節で一回りです。

|A  |   |   |   |
|D  |   |A  |   |
|E  |D  |A  |E  |

この進行もセッションで使われますので覚えおいて下さい。

この進行の曲はそれこそ山のようにあるのですが、その中から一部ご紹介します。

キーはE♭ですので使うコードは

E♭、A♭、B♭です。

間奏で

|A♭|A♭|E♭|E♭|B♭A♭|E♭|E♭|

の進行が入ります。

覚えるコードは少ないけど展開もある曲

ちょっとコードというには違うのですが、Nirvanaの「Breed」も初心者向けと思います。

イントロからAメロまでのリフはF#mで弾ききって問題ありません。

BメロはD、A、C、Bmのみです。

究極の初心者でも弾ける曲

究極の初心者でも弾ける曲、それは自分で弾けるコードだけで曲を作る事です。

単純にAとDしか弾けなくても曲は作れます。
もし、弾ける曲が少ないて飽きた場合は自分で弾ける曲を作ってみて下さい。

アコギ初心者におすすめの曲は?

初心者の方は、まずCのダイアトニックコードの押さえ方を覚えましょう。

C、Dm、Em、F、G7、Am、Bm♭5になります。

Fが鬼門になると思います。

アコースティック・ギターは弦が硬いので、力がないと難しいかもしれません。

裏の親指の位置をネックの中央のところに置くとうまく人差し指に力が入るので、コツを覚えましょう。

左手で押さえる指は、フレットの近くを押さえるとあまり力を加えることなく鳴らせるようになります。

・チェリー/スピッツ

イントロでいきなりFがでてきますが、じっくり練習しましょう。
テンポも落としてゆっくりで練習しましょう。

ベースラインがちゃんと聞こえるように、Cのところは6弦をミュートします。
途中Cadd9、B♭add9がでてきますが、難しくはないです。

・夏色/ゆず

ゆずの有名なヒット曲です。

基本コードから成り立っています。
テンポが速いですが、基本コードから成り立っていますので、慣れれば簡単です。

・デイ・ドリーム・ビリーバー

元はモンキーズというバンドが演奏したものですが、いまでは忌野清志郎の歌で有名です。

明るい曲で楽しい曲なので弾いていて楽しいと思います。

Bmのセーハコードはちょっとむずかしいかもしれませんが、この曲のポイントになっていますので、きちんと押さえましょう。

・スタンドバイミー/BEN E.KING

この曲は G Em C D Gをひたすら繰り返すだけでバレーコードもでてこないので簡単です。

・海の声/浦島太郎(桐谷健太)

これもFのバレーコードとGsus4が出てきますが、テンポが遅いので割りと簡単だと思います。

・卒業写真/荒井由実(松任谷由実)

Cのダイアトニックコードからは外れてメイジャーセブンス・コードやマイナーセブンス・コードが出てきますが押さえ方は簡単です。

テンポが遅いので楽です。
Fがメイジャーセブンスになっていますが1弦の開放がメイジャーセブンスの音になります。バレーコードも出て来なくて簡単です。

・ネバー・エバー・エバー・エバー/テイラー・スウィフト

テラスハウスの主題歌だった曲です。
簡単な進行です、C add9の響きが美しいのでおすすめです。
歌のほうがむずかしいかもしれません。

・ヒカリエ/miwa

弾き語りにはぴったりな曲です。

この曲もC add9が出てきます。
テンポも遅めで弾きやすいです。

・ひまわりの約束/泰基博

ドラえもんの映画で主題歌になりました。

カポタストがあるとコードが簡単になります。
アルペジオの曲の練習曲としても良いです。
チャレンジしてみてください。