BOSS MD-2(メガディストーション)の評判や音作り・セッティング等

ギターの音色を劇的に変化させるエフェクター。メーカーも製品も沢山あり、どれを選べばいいかわからない!という方も多いはず。

これから一度は見たことのある定番品やマニアックなものまで紹介、解説していきたいと思います。

BOSS MD-2(メガディストーション)の評判や音作り・セッティング等

今回ご紹介するのはお馴染みBOSSからMEGA DISTORTION MD-2です。

BOSSといえばOD-3やSD-1、BD-1などの定番がありますが、これらは真空管アンプのボリュームをフルテン(ボリューム最大)にした時に得られるような自然な歪みを再現したものになり「オーバードライブ」と呼ばれています。

このMD-2はオーバードライブよりも深い歪みを生み出す「ディストーション」という種類のエフェクターになります。

デュアル・ステージ・ディストーションとゲイン・ブーストの強力回路による深い歪みは極限的に深く、強力な効きのBOTTOM・TONEコントロールによりピッキングニュアンスを忠実に再現します。3バンドイコライザーを搭載したMT-2 Metal Zoneほどではありませんが、他のDS系ディストーションと比べるとサウンドメイキングの幅は広がります。

BOSSの公式サイトでは「極限まで深い歪み」と表現されているその音はどのようなものでしょうか?HR/HMを演奏する人にはうってつけなこのMD-2を詳しく掘り下げてみましょう!

ギターの種類に関係なくとにかく歪む

MD-2はBOSSのディストーションペダルの中でもかなりハイパワーな部類です。

ロング・セラーモデルであるDS-1と比べるとゲインは高く、激しく歪ませてもノイズが少ないため幅広い音楽ジャンルに対応できます。

あまり目立たない存在ですが、BOSSのコンパクトペダル系の中では最も歪みが深い機種であります

私が使ってみた感想は、歪みが強すぎて使うギターは関係ないんじゃないかと思うほどに音のキャラクターを豹変させてくれます。

メタルゾーンを上回る歪みです。TONEとBOTTOMのセッティングでさほど歪ませなくても心地よい倍音が出ます。

TONEコントロールは一般的なディストーションのパッシブ・トーン・コントロールのように高域を調節することが可能です。BOTTOMはアクティブ・イコライザーのように低域を過激にブーストすることができます迫力のある低域はダウン・チューニングなどにも最適です。さほど歪ませていなくても心地よい倍音が得られます。

アンプで歪みを作るよりもペダル単体での音作りをした方が使いやすいですね。

JC-120などの歪まないアンプで激し目のロックサウンドを出したい!という時はかなりオススメです。

どうしてこんなに歪むの?

その秘密は2つのゲインコントロールにあります。

一般的な歪み系エフェクターには、メーカーによって名称は異なるのですが、音量を調節する「VOLUME」歪みの深さを調節する「GAIN」、高音域を調節する「TONE」というツマミを操作して音を作ります。

このMD-2には「DIST」と「GAIN BOOST」という2つの歪みを調節するツマミが搭載されています。

DISTツマミで基本となる歪みの深さを調節し、GAIN BOOSTツマミで歪みを更に増幅させるという構造になっているのです。

GAIN BOOSTはクリーン・ブースター的な使い方に最適です。DISTを上げずにブースト機能で歪みを増やしたり、超ハイゲインサウンドが必要なら両方を使って強力な歪みを得ることができます。

ノイズを気にするのならDISTを下げ気味にしてGAIN BOOSTで歪みの深さを調整すると骨太なディストーションサウンドが得られます。

それだけでも何か強そうですよね。

この2つのツマミにより本来のディストーションサウンドを引き出しハイゲインをサウンどを得られるので、比較的パワーの弱い、シングルコイル系にも適純に出力を増幅させるセクションが2倍になることで他のペダルでは出せないパワーを生み出すのです。

かなピッキングのニュアンスを損なうこともなく歪んでくれます。

仕上げにTONE/BOOSTで上げればさらに重いサウンドになりますが音の抜けが悪くなるようですのでほどほどにしてTONEで調整してください。

単純に出力を増幅させるセクションが2倍になることで他のペダルでは出せないパワーを生み出すのです。

 

 

意外に器用

経験上このようなディストーションペダルはパワーが大きいが故に一つのジャンル以外で使用するのが難しい事が多いのも現実です。

しかし、MD-2は意外に器用!

DISTを9時から12時、GAIN BOOSTを3時より高めにするとギター本体のボリュームを絞ってクランチサウンドにしたり、激し目のディストーションまで、曲の展開次第で変化させていくような音作りも可能です。多彩な使用ができ、ピッキングニュアンスを表現しやすいためハードロック系だけでなく、ブルースプレイヤーも使用しています。

一台で色々なジャンルに対応できるのは心強いですよね。

これだけでも十分ライブに使えますが、他の歪み系と組み合わせ、ソロパートなどにSD-1などをブースターとして使用するなどのセッティングもおすすめです。

後ろにイコライザーを繋いば音抜けも良くなり、よりきめ細やかなサウンドメイキングも可能です。

 

 

こんな人にオススメ

MD-2の特徴や魅力について書きましたが、いかがでしょうか?

大きさもコンパクトかつ本体価格も昨今では低価格の部類に入るので初心者の方にもオススメです。

特にHR/HMを演奏したいという方や、メロコアパンクにもかなりマッチしますよ。

低音弦をブリッジミュートして弾くリフが超気持ちいいです!
BOSSの公式サイトでもサウンドがチェック出来るので是非参考にしてみてください!

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