今ファズの中で、おそらく一番売れているであろうビッグマフ。
しかしビッグマフと言っても、いろいろなバリエーションがあります。
今回はこの現行品のビッグマフの種類について見ていきましょう!
ビッグマフの種類
現行品のビッグマフは現在下記の種類があります。
通常のものからベース用ビッグマフ、メタル用(?)まであります。
- Big Muff Pi Original
- Little Big Muff Pi
- Big Muff Pi with Tone Wicker
- Nano Big Muff Pi
- Deluxe Big Muff Pi
- Bass Big Muff Pi
- Nano Bass Big Muff Pi
- Metal Muff
- Germanium 4 Big Muff Pi
- Double Muff
- Green Russian Big Muff
- OP-AMP Big Muff
- Triangle Big Muff Pi
結構種類がありますよね。
では、それぞれのビッグマフを簡単にご紹介します。
これが全ての基本Big Muff Pi Original
基本であり原点にして頂点。
ジミ・ヘンドリックス、サンタナらの使用で有名なBig Muffのリイシューモデルです。ノイズが抑えられた重厚なサウンドはファズを代表とするモデルです。
筐体が大きいが故のサウンドは例え同じ回路を使っても他のビッグマフでは出ないんです。
大きくていやだけど、この音しか使いたくない人は今でも使います。
コンパクトにした矛盾した名前Little Big Muff Pi
LittleなのにBigという突っ込みは置いておきましょう。
ビッグマフを小型の筐体に納めたのがLittle Big Muff Pi。
オリジナルBIG MUFF同様、ボリューム、トーン、サスティーンコントロールを搭載しています。
取扱い易く、また思ったより音がBig Muffしているのが特徴です。
Little Big Muff Piをさらに使いやすくしたBig Muff Pi Tone Wicker
Little Big MuffにトーンバイパススイッチとWickerスイッチが追加されいます。
トーンバイパススイッチは文字通りトーンコントロールをバイパスするものですが、これが使えて抜けのあるビッグマフの音になります。
Big Muffの迫力あるラウドなサウンドは小さなサイズでも健在です。豊かなサスティーン、濃厚サウンドを手軽にペダルボードに組み込むことができます。
Wickerスイッチはトップの音が協調され、これもまた音が抜けやすくなります。
個人的にはLittle Big Muffより使いやすいと感じます。
またこの緑色のロゴもさわやかでいいです。
動画を見るとスイッチの効き目がよくわかります。
Little Big Muff Piをさらに小さく!Nano Big Muff Pi
Littleの次はNanoかよ!という突っ込みも入る超小型のBig MuffのNano Big Muff Pi。
しかし意外にも音はやはりビッグマフでありながら、使いやすい音になっています。
下記の動画ではBig Muff、Little Big Muff、Nano Big Muffを聴き比べる事が出来ますので是非参考にして下さい
Big Muffをさらに強化!Deluxe Big Muff Pi
通常のBig MuffにATTACK、GATE、Mid Boost/Cutやワウのような効果を与えるFregがあります。
Fregはエクスプレッションペダルを付ける事で演奏中に変化を付ける事が出来ます。
甘く歌うようなトーン、ヴァイオリンのようなサスティーンが特徴です。トーンコントロールセクションにより、クラシックなサウンドをより幅広く表現できます。
Mid Boost/Cutは左側のスイッチでオン・オフが可能です。他にも様々なサウンドメイキングが可能でまさにビッグマフのフラッグシップモデルと言っても過言ではないです。
下記の動画でかなり詳細にサウンドについて説明しているので気になる方は見てみて下さい。
ベース用Big Muff!だがギターでも使えるBass Big Muff Pi
ベース用に設計されたBass Big Muff。
と言ってもベースの人も普通のビッグマフを使ったりするんで、ベース用を作らなくても・・・と思ったのですが、このBass Big Muffは他には無い機能あり、これがまた良く出来ています。
それはローを強調したBass Boost、Dry音とBass Boost音をMIXしたNorm、Dry音を出すDryが切り替える事が出来る事です。
圧巻の低音域を有した迫力のあるサウンドが魅力です。強く歪ませても芯のしっかりとした極太の歪みを得られます。
特にNormはかなり優秀でDry音が入る事により潰れやすいアタック音が潰れずに協調されます。
音が抜けなくて悩んでいる人にはとても便利な機能です。
またBass Big Muffはギターでも使用できます。
ですので先ほど書いた通りギターでもアタック音が現れ音を抜けさせエフェクト音で厚くします。
個人的には一番好きなビッグマフでもあります。
動画はベースで使用したものです。
ギターで使用した場合の動画です。
ベース用Big Muffをさらに小さくNano Bass Big Muff Pi
とても長い名前になったBass Big Muffを小さくしたNano Bass Big Muff Pi。
こちらはビッグマフと違うのは通常とDry音の切り替えのみになったところです。
ちょっとBass Big Muffに比べ音の厚みが薄い感じがします。
ファズでは無くディストーションMetal Muff
Deluxe Big Muff PiやGermanium 4 Big Muffと同じ大きさのMetal Muff。
これは今まで紹介したビッグマフと違いファズではなくディスト-ションです。これが歪む歪む!
他に類を見ないほどの強烈な歪を生み出します。効きの良い4バンドEQとトップブースト機能により、エッジの効いたリードサウンドをも実現します。
通常のディストーションだとあんまり歪ませると音抜けが悪くなりがちです。
しかしMetal Muffにはトップブーストコントロール機能があり、相当歪ませてもかなり抜けてきます。
コントロールにはDIST(歪み)に加えTLEBLE、 MID、BASSの3つがあります。
この3バンドイコライザーがかなり強力に効きます。
2つのBig Muffが合体!をさらに強化!Germanium 4 Big Muff Pi
ある意味強引に合体さえたようなルックスですが実はそれぞれ役目が違います。
左がオーバードライブ的な音で右側がディストーションとなります。
でも両方の音が気に入らないとちょっと使わないかな?というのが正直な感想です。
個人的にはディストーション側は好きなんですがオーバードライブ側が好みと違う感じです。
こちらの動画は話が長いですがかなり詳細に説明しています。
ツマミは歪みだけの変わり種Double Muff
ツマミがMUFF1とMUFF2しかないとかちょっとおかしいMuffです。
しかしその荒々しいサウンドはオリジナルを彷彿させるようなファズです。
シングルモードでは、一方のファズ回路を使用するクラシックなトーンでダブルモードでは、2つのファズ回路を使用した倍の歪量を得ることができます。
他のエフェクターと組み合わせると音づくりは難しいかも知れませんが、使いたくなるエフェクターです。
復刻シリーズ
近年立て続けに3種類のBIg MUffが復刻されました。
ロシアンマフの復刻盤 Green Russian Big Muff
復刻版第一弾はGreen Russian Big Muffです。
エレクトロ・ハーモニクス社は80年代初頭に一度会社が倒産し、創業者のマイク・マシューズはソビエト連邦(現在のロシア)に渡りまた会社を興したのですが、その頃に製造されていた緑色のビッグ・マフ、通称「ロシアン・マフ」「グリーン・マフ」を復刻させたのがこの“Green Russian Big Muff”です。
通常のビッグマフに比べるとディストーションよりの音で使いやすい音になっています。
ビリーコーガンが使用したOpamp Big Muffの復刻版 OP-AMP Big Muff
70年代後半に何度か目のモデルチェンジをした時の「オペアンプ期」と呼ばれる時代のビッグマフの復刻版です。
このオペアンプ期のビッグマフはSmashing Pumpkins の1993年リリースのアルバム「Siamese Dream」でビリーコーガンが使用した事で有名です。
ディストーションとファズの両方の要素を持ち合わせており、オリジナルのビッグマフとは異なる荒々しさを持っています。
これぞ真打!トライアングル期の復刻版Triangle Big Muff Pi
ビッグマフの中でも一番ファンが多い、トライアングル期を呼ばれるビッグマフがあり、それの復刻版です。1969年当時のオリジナル回路がコンパクトなnanoサイズのボディに収められています。
ひじょうに締まりがありながら、荒々しいファズの音はオリジナルのトライアングル期を彷彿させる音です。
他にも時代によったりいろいろビッグマフは数多くあります。
ビッグマフを追及することは沼にはまる事と同じです。
でもはまると、とても楽しいです。
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