今回はDonnerのエフェクターでオーバードライブである Blues Driveについての評価や音作りについて述べたいと思います。
donner blues driveの評価・音作りについて
最近台頭著しい中国製のエフェクター(通称中華エフェクタ-)の中のひとつがDonnerです。
Donnerはエフェクターだけでなく廉価版のギターやバイオリン等も製作しているメーカーです。
スペック
Donner Blues Driveのスペックは下記の通りです。
コントロール:LEVEL、TONE、GAIN、Hot/Warm切り替えスイッチ
その他:トゥルーバイパス / 電源:9 V DCアダプター、電池非対応
大きさは95ミリx44ミリx48ミリと小さく所謂最近流行のミニサイズエフェクターです。
実売価格はだいたい3,000円(2018年10月現在)とひじょうに手に入れやすい価格となっています。
評価と感想
オーバードライブで筐体がブルー、そして名前が「Blues Drive」と隠す気もないくらいにBOSSのBD-2を模したものだと最初思いましたが、音の傾向は似ているものの、BD-2のコピーというわけでは無いようです。
まず、BD-2よりも歪みません。
一番歪ませてもBD-2の最大値の半分強くらいといった印象です。
そして、BD-2には無いモード切替スイッチがあります。
この切り替えスイッチはHotモードとWarmモードを切り替えるもので、おそらくWarmモードが通常のモードだと思われます。
Hotモードに切り替えると中低域がかなりプッシュされ音が前に出る感じがしますが、より歪みが増えるわけではありません。
また、このWarmモードとHotモードの音量差がかなり大きく、途中で切り替えるようなものではなく、どちらかを選択して使用する設計なのだと思います。
音作りについて
先に書いた通りBD-2に比べると歪まないのでクリーンのセッティングのアンプに繋げると「あれ?一番歪ませてもこんなもん?」と感じると思います。
さらに、音が細く感じられあまりいいオーバードライブには感じられないかも知れません。
ところがクランチセッティングにして繋げるといい感じに音がふくよかになり、あまりうるさく感じない気持ちのいい歪みを得る事が出来ます。
さらにHotモードに切り替えるとこの印象は顕著なものになります。
セッティングですが、アンプをクランチにしてWarmモードで使用すると程よいオーバードライブが得られるので使いやすいかと思います。
個人的にオススメなのは同じくアンプはクランチでHotモードを使用する方法です。
まるで70年代の王道のブルースロックのような太めの歪みの音が得られてそういった音楽にはかなり向いている音になります。
最後に
以上書いた通り、もしBD-2のようなオーバードライブを求めているのであればあまりオススメは出来ませんが、適した使い方をすればかなりいいオーバードライブになると思います。
また、購入時の注意点ですが、電池は使えずDCアダプターが付属していないので、電池派の方は別途DCアダプターの購入が必要になります。