ESPギターの評判・評価は?

ESPは日本の会社です。

Electro Sound Productsの略称です。

Navigator、Edwards、Grass Rootsも同社のブランドです。

セイモア・ダンカン・ギターピックアップの代理店です。

ESPギターの評判・評価は?

歴史

1975年日本楽器を経て、フジゲンでグレコの設計を担当していた椎野秀聰氏が渋谷尚武氏、Moony K Omote 氏らと共にギターメーカーとして創業しました。

渋谷にあったショップには森園勝敏、石間秀機、高中正義、大村憲司、土屋昌巳らがお客さんとして訪れ、経営は順調でした。

1977年に創業者の椎名秀聰氏とMoony K Omote氏が退職し、渋谷尚武氏が引き継ぐ形となります。

1981年にアメリカに進出し、ギターメーカーKramerなどにボディやネックをOEMで供給するようになります。

当時人気であったチャーのシグネチャーモデルや1980年代のジャパニーズメタルブームに乗り躍進します。

ラウドネスやアクションといった当時の人気バンドのグループはESPのギターを愛用しました。

ギターラインアップ

・HORIZON

ESPのフラッグシップモデルです。

希少な木材を贅沢に使用して製作されています。

ボディとネックのジョイントはセットネックになっています。

ギターピックアップも特別に製作されたものとなります。

・FOREST

こちらも良い木材を使用して、セットネック構造で製作されています。

ギターピックアップはセイモア・ダンカン製となります。

・STREAM-GT

レスポールがもととなっているようなボディシェイプも制作しています。

・その他

SGやフライングVに近い形のモデルやベースなどもあります。

・オーダーギター

下記にも記載しますがオーダー次第でほぼどんなギターでも作成してくれます(音が良いとか演奏性は別としても…)

ブランドラインアップ

・Navigator/ナビゲーター

ギブソンやフェンダータイプのモデルはコチラのメーカーから販売されていることが多いです。

・LTD

主にメタル系のプレイヤーが好んでオーダーしています。

ジャンルからか攻撃的な形をしている物が数多くあります。

・EDWARDS/エドワーズ

ESPの廉価版モデルで、ESPのラインナップをコストを抑えてエドワーズで販売していることがあります(パーツや材木は別物という事が多いです。)

・GrassRoots/グラスルーツ

エドワーズよりもさらに廉価版として有名です。アーティストモデルが豊富にあります。

・シェクター

実質的には別会社なのですがESPの子会社となります。

評判・評価

世間の一般的な評判では、ESPのギターは値段が高すぎると言われています。

品質は良いのですが、お値段がかなり高めです。

Navigatorはフェンダー、ギブソンのトラディショナルモデルのコピーモデル中心のブランドですが、そこもちょっとお値段が高めに設定されています。

ですが、品質はかなり良く中古で出品されていたら、買って損はないです。

楽器メーカーのギター作りとしては、品質は確かなものがあります。

楽器店で見かけたら、ぜひ試奏してみてください。

ESPか…という悪いイメージでいると、実際に演奏してみると驚く事もあります。

特にダウンチューニングや他弦ギターでの演奏を良くする方は一度検討してみるのもいいと思います。

気になる方はBIGBOSSというギターショップ(下記参照)に行くとよりESP関連のギターがたくさん置いてあります。

ヴィジュアル系とESP

ですが、ESPが評判を落としているのは、ヴィジュアル系のアーティストと気軽にエンドース契約を結んでしまうためと言われています。

ヴィジュアル系のアーティストが使用するギターは個性的すぎて、マニアックな人向けですので、好きな人以外にはちょっと使用するには気が引けます。

ただ、ヴィジュアル系バンドのギタリストが使用するような複雑な形のギターを製作し、市販出来るようなメーカーはESPしか無いでしょう

ああいった複雑な形のギターを多く生み出す事になったきっかけの一つはTHE ALFEEの高見沢俊彦氏のオリジナルギターであるエンジェルギターがきっかけと言われています。(画像はESP ANGEL Classic V)

元々ESPは変形ギターはそれ以前から製作していましたが、彫刻のような造形をしているギターはあれが初めてのようです。

エンジェルギターを製作する事により、複雑な造形のギターを製作する技術が向上し、ヴィジュアル系のバンドが使用するようなギターを製作、生産出来るきっかけになったと言われています。

ヴィジュアル系のアーティストをエンドース契約するのは、そういった造形技術をアピールできる部分もあると思われます。

その他にも意外かもしれませんがMETALLICAが使用していたりします。

最近ではBABY METALなどともコラボをしてモデルを出しています。

なんと9弦ギターです。

カスタムオーダー

東京の御茶ノ水と渋谷、大阪の梅田にESPのカスタムショップがあります。

そこで、世界に1本の自分だけのオリジナルギターのオーダーが可能となっています。

また、会員であればネックやフレットなどといったギターの状態を無料でチェックしてもらうことが出来ます。

ESPは日本のメーカーとしては早くからプロ以外のカスタムオーダーギターをESPは製作しています。

オーダーギターを製作する歴史も長く1980年代位はアマチュアがオーダーで製作したギターの大部分はESPか松下工房だったそうです

自分の知り合いは20年以上前にオーダーしたギターを今でも現場で使用しています。

もし、世界に1本だけの自分のオリジナルギターを欲しい人は、ぜひカスタムオーダーしてみてはいかがでしょうか。

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