リッチーサンボラのギターテクニックについて語っていく記事です。
リッチーサンボラについて
リッチー・サンボラはボン・ジョヴィのギタリストで1984年にデビューしました。
キャッチーなサウンドで、日本では特に人気の高いアメリカのモンスターバンドのギタリストです。ソングライターでもあり数多くの名曲を生んでいます。リードボーカルとしての実力をもっており、メロディアスなフレーズと端正なルックスは女性ファンを魅了しました。
1986年に発売した3rdアルバム「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」がビルボード8週連続第一位を獲得します。
「リヴィング・オン・ア・プレイヤー」や「禁じられた愛」もビルボードで第一位となり一躍有名バンドとなります。
さらに1988年の4thアルバム「ニュージャージー」も大ヒットし、シングル「バッド・メディシン」「アイル・ゼア・フォー・ユー」もビルボードで第一位になり人気を不動のものとします。
日本にはデビューした1984年に「スーパーロック‘84イン・ジャパン」出演のために来日しており、その際には演奏が上手かったために話題になりました。
リッチーのギターサウンドは歌の中にしっかりと溶け込んでおり、テクニックを重視するあまり弾きまくったりするようなことはしません。ギターテクだけではなく、ボーカリストとしての力量もかなりのものでボン・ジョビサウンドの必要不可欠な存在となっています。
リッチー・サンボラ・ギターテクニック
ビートルズやエリック・クラプトンの影響で12歳の時にギター弾き始めます。
10代のころよりローカルバンドで、クラブサーキットを行うとともに、数々のスタジオのセッションの仕事もこなしていたそうです。
ボン・ジョヴィは歌モノのバンドなのでギターが目立つことはないですが、ギターはしっかりと歌を引き立てるようなプレイをしています。
テクニカルを売り物にして、強引に弾きまくりをして曲を壊してしまうことのないギタープレイをします。
これがほんとに曲にピタリとはまっていて気持ち良いです。
リッチー・サンボラは歌も歌う(とても上手い!)いわゆる「歌うギタリスト」なので、そのあたりは、バランス感覚に優れているのでしょう。
リッチーサンボラのソロアルバムではギターリストというよりもボーカル寄りになっているものが多く、
その辺りもソングライティング力がある優れたミュージシャンであることを証明しています。
ギターフレーズにはブルースの影響が多く見られます。
ベンディングを多用した泣きのフレーズなど得意としています。
リヴィング・オン・ア・プレイヤー、イッツ・マイ・ライフなどトーキングジェネレーターを使用したプレイも印象的です。
ギタートーンも軽く歪ませただけの渋い音で、実にアメリカンサウンドしていて、聴いていて心地よいサウンドを奏でます。
ソロアルバムを聴いてみるとこれもアメリカのおおらかさを感じられるアルバムになっています。
ボン・ジョビではキャッチーなサウンドが多かったのですが、ブルージーなメロディや前面に出過ぎすことのないプレイスタイルは、もっとも彼の得意なところだと思います。スタジオでのセッションギタリストとして経験によるものも大きく影響しています。ソロプレイのネタなども豊富に持っています。
歌モノになっていて、いわゆるギターアルバムではありませんがリッチー・サンボラのギタープレイが全面的にフューチャーされ、のびのびとギターを弾いています。
ブルースを基本とし、楽曲を引き立たせるプレイスタイルはソロプレイもコンパクトで、軽く歪ませたようなトーンでも存在感は絶大なものがあると言えます。
カッティングやアコギのプレイもそつなくこなしています。
リッチー・サンボラ 使用ギター
ボン・ジョヴィの頃には、クレイマーのダブルネックギターなど派手なモデルも使用していましたが、
アルバムの世界的ヒットもあり、かなりの数のギターを保有していると思われます。
その中には希少価値の高いヴィンテージギターも数多く含まれています。
近年ではギターは渋いオールドギターを愛用しています。
これまでリッチーサンボラの使用してきたギター
クレイマー ストラトモデル
シャーベル カスタムモデル
オベーション 1985シリーズなど
ギブソン レスポールスタンダード1959年製
ギブソン SG
フェンダーストラトキャスターフロイドローズ搭載リッチーサンボラモデル、リアピックアップにハムバッカータイプ、ネック指板に星型インレイが特徴的
フェンダー ストラトキャスターエリッククラプトンモデル
テイラーギター
C.F.マーティン
ゼマティス メタルフロント
フェンダー・ストラトキャスター1958年製3トーンサーバーストにフロイドローズを搭載し、リアピックアップはハムバッカーを載せています。
おそらく90年代に購入した1958年製の3トーンサーバーストストラトがノーマルの状態で雑誌で紹介されていましたのでこれに手を加えた可能性もあります。
上記はほんの一部でこのほかにもアルバム、ライブなどで数多くのギターが使用されています。
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