リッチーサンボラのエフェクターの音作りについて語っていく記事です。
リッチーサンボラのエフェクターの音作りについて。
リッチーサンボラについて
リッチー・サンボラは多くのエフェクトを多用していますが、代表的なものをご紹介します。
サウンドの特徴として、あまり大きく歪ませることのないナチュラルなオーバードライブサウンドにフィルター系のエフェクトを噛ませたサウンドです。
楽曲を引き立てる安定したプレイはバンド内の絶大なるキーマンとして存在感を示しています。数多くのヴィンテージギターやペダル類を使用し、新しいサウンドにも積極的にチャレンジしています。
時に、トークボックスのような飛び道具エフェクトを使います。これはギターの音をアンプで増幅し、口の中に反響させて音を変化させたものを再びマイクで拾って増幅させる、といった仕組みの物です。
ワウペダル
・Dunlop Original Crybaby Wah Pedal
現在も多くのギタリストに支持を得ている、ペダルワウの代名詞ともいえるオリジナル・クライベイビーです。
・Vox V847A Wah
こちらはワウペダルとしてはスタンダードモデルですが、電源アダプター対応となり、高品位バッファ回路を内蔵しています。
切れ味のあるサウンドです。
トーキング・モジュレーター
・Dunlop Hell Taik Box
トーキング・モジュレーターとは、エレキギターの音をアンプ内臓のスピーカーではなく、専用のスピーカーからビニールチューブを通して演奏者の口の中に導いて共鳴させて、ボーカル用のマイクで音を拾うものです。
70年代はかなりいろいろなミュージシャンに使用されていたのですが、セッティングが面倒なのと、口に中に大音量のギターの音が鳴るのが精神的につらい事もあり80年に入ると全く使われなくなります。
それを1988年「Livin' on a Prayer」でリッチーはメインリフで使用し、話題となりました。
コンプレッサー
MXR M−102 ダイナコンプ
ギター用のコンプレッサーといえば、ダイナコンプのサウンドです。
独特の甘くパーカッシブなトーンとロングサスティーンが特徴な名機です。
センシビティヴィティでサスティーンとパーカッシブ感をコントロールします。
歪み系エフェクター
・BOSS SD-1
有名なオーバードライブです。
ピッキングの微妙なニュアンスを生かした甘くマイルドな歪み、トーンコントロールによる表情豊かな表現力が魅力です。
質の良いボスの歪みエフェクターで、非対称クリップにより、アンプライクなオーバードライブサウンドが得られます。
・KLON ケンタウロス
プレミア物のオーバードライブエフェクターです。
クリーンブーストからフルドライブまで、ピッキングのニュアンスを音楽的かつダイナミックに増幅します。
リッチー・サンボラが使用しているのはゴールドモデルとなります。
フィルター系
・MAXON AF-9 Auto Filter
フォトカプラ回路を使用した太く存在感のあるヴィンテージスタイルのオートワウです。
コンパクトボディに大型オートワウなみの5つのコントロールを搭載していて、多彩なフィルタリングが可能になっています。
・MXR Script Phase 90
1974 年当時のPhase90を細部にわたるまで徹底検証し、ダンロップカスタムショップに完全されたモデルです。
温かみのあるヴィンテージフェイズサウンドを生み出します。
・MXR EVH117 Flanger
ヴァン・ヘイレンの有名なジェットサウンドを忠実に再現できるEVHプリセットスイッチを搭載したエディ・ヴァン・ヘイレンシグネーチャー・フランジャーになります。
強力なジェットサウンドからコーラス・フェイザー系の軽やかなサウンドまで幅広いサウンドメイクが可能です。
オクターバー
・Electro –Harmonix Micro POG
ポリフォニック・オクターブ・ジェネレーターです。
6弦ギターを12弦ギターのようにしたり、オルガンサウンドを得たりするのはもちろん、ベースにサブ・オクターブを加えて、独特の太さを加えるなどさまざまな使い方が可能です。
単音だけでなく和音にも使用可能で、早く正確なトラッキングでオクターブ上とサブ・オクターブを生成します。
ディレイ
・Electro-Harmonix Deluxe Memory Man
高品質で希少なBBD素子を採用することでウォームでリッチなサウンドを実現しています。
温かく濃厚なディレイサウンドを実現。高品位アナログ・ディレイ機能に加え、切替式のコーラス・ヴィブラート効果も搭載し多彩なサウンド・メイキングも行えます。ギターやベースその他の楽器にも幅広く使用可能なアナログディレイの名器です。
アナログディレイとしてはもちろん、切り替え式のコーラス/ヴィブラート機能も搭載しています。
ソロアルバムでの音作り
ボン・ジョヴィではエフェクティブな音作りの上でキャッチーでコンパクトなプレイをするリッチーですが、ソロアルバムになると違う顔を出します。
1991年に発売されたソロアルバム「Stranger In This Town」ではボン・ジョビの時とは違いにブルージィでレイドバックしたプレイをします。
収録曲「Mr. Bluesman」では彼が敬愛するエリック・クラプトンにも参加してもらっています。
また、ギターソロも時間は決して長くないものの、弾き倒し系のものがあったりとボン・ジョビでの彼のギタープレイのイメージとは異なります。
おそらく、こちらのアルバムで聴けるリッチーのプレイが彼の本質に近いのだと思います。
ボン・ジョビでのプレイは「ボン・ジョビ」というパッケージに合う形に音やフレーズを作りこんでいるのではないでしょうか。
余談ですが、リッチーは歌もブルージィでかなりカッコいいので、彼に興味はあってもボン・ジョビは好きで無い人にはおすすめのアルバムです。
最近はボン・ジョビを脱退したようですが、彼は元々ボン・ジョビでなくてもそこそこ成功していた人に思えます。
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