voxアンプの使い方や評価。

VOXの商標権は現在コルグ社が所有していますが、元々はイギリスでJMIという会社がVOXという商標名のアンプの製作を始めたことに発しています。

イギリスを代表するアンプメーカーで、クラシカルなルックスであたたかみと粘りのあるサウンドが特徴です。ロンドンのギタリスト達に愛用され、今でも時代に左右されない普遍的な魅力をもっています

VOXアンプについて

最近ではアンプシミュレーターに必ずAC30のアンプモデリングが入っているので、その音を知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。VOXを語る上で、このAC30を外すことはできません。

VOX AC30はビートルズが使用したことで有名です。
(1959年に大人気だったザ・シャドウズの影響です)

他にも、クイーンのブライアン・メイやローリング・ストーンズのキーズ・リチャードなどの使用者がいます。

このイギリスを代表するアンプメーカーは、あらゆるギタリストに評価されロックシーンにおいて絶大なる存在感を放っています。

1959年に発表されたアンプで、もともとAC15(1958年発売)のパワーアップ版です。

歪まないアンプという印象がありますが、ボリュームを上げていくと上質なドライブサウンドに変化していきます。強力に歪ませることもできますが、メタルサウンドには向かないでしょう。インプットするギターはハイゲインなものではなく、どちらかというとシングルコイル系が似合うと思います。サウンド的にもルックス的にも、使用するのはハードロックやメタルよりロックンロールです。

ラインナップのほとんどがコンボタイプで、マーシャルなどのスタックタイプとは違った趣があります。

当時は、ロックンロールが次第にライブ会場の大きくなっていくようになっていったため、15ワットではパワー不足を感じるようになり大出力化したモデルです。

AC30はフェンダーアンプが関税の関係で高かったため、マーシャルが登場するまでは、イギリスの音楽シーンでは大ベストセラーとなりました。

VOX AC30サウンド

真空管にプリ管にEF86を3本、パワー管にEL84を4本使用しています。パワー管をフル稼働させるタイプで、年代によりプリ管は変更されています。変化したトーンを補うトップブースト回路も取り付けられるようになりました。

スピーカーはセレッション12インチを2基搭載しています。再生効率が非常に高く、大音量でのプレイに適しています。現代的なレンジの広いサウンドは苦手ですが、粘りのある中域と煌びやかな高域が特徴です。

コントロールがボリューム、トレブル、ベース、トーンカット、トレモロ、
リバーブ、マスターボリュームとなっています。

2チャンネル4インプット仕様となっています。

VOXアンプの特徴といえば、ミドルの調整ツマミがないところですが、独特の中音域とギラッと光る高音域を持っています。

ブライトなクリーントーンから、クランチ、ハードなオーバードライブサウンドまで幅広い音作りができます。音がこもることはなくミドルがはっきりと出る、抜けのあるトーンです。トーンはバランス型のようで、ベースを上げたらトレブルを下げたりして調整します。

30ワットですが、かなりの大音量がします。

(初期のビートルズのギターの音はこれです)

クリーントーンを基本として軽いクランチぐらいまでで、60年代前半くらいの音になります。

中域がはっきりしており抜けの良いトーンが特徴です。音がこもるようなことはありません。

いわゆる、歌もののバッキングやポップスのクリーントーンやファンク系のカッティングに使われる感じです。ボリュームを上げれば良質なオーバードライブサウンドが得られます。かなり歪ませることも可能ですが、クランチプラスα程度の歪みが、このアンプのキャラクターに合った歪みだと思います。

カットというつまみはプレゼンスの逆で、上げていくと高音をカットすることができるようになっています。ハンバッキングの場合、高音が強調され気味になりますのでカットを挙げて減らすようにしましょう。特徴的である中域を利用してカッティングプレイやコードプレイに最適です。

このアンプはベースにも使用されたためAC30/6というモデルに仕様が変更されます。

1961年にプリ管に12AX7を3本使用し3チャンネル6インプット仕様になり、3つ目のチャンネルのブリリアントチャンネルを増設し、後付けでトップブースト機能を付けられるようになっています。

トップブーストはプリアンプ回路でオーバードライブサウンドが得られるようにしたもので、より多くのゲインを求める声に応えたものです。

このアンプはギター、ベース、ヴォーカル、ハーモニカ、キーボードにと多岐にわたり使用されました。

amPlug

ギタージャックに直接つなぐ、いわゆるヘッドフォンです。電池駆動の手のひらサイズで、夜間の練習にも最適です。アナログ回路を見直し、真空管アンプの回路をアナログ使用でシュミレートしたamPlug2も発売されました。

VOXアンプ1967年以降

1967年以降ソリッドステートアンプに路線を変更します。

VOXは様々な会社の傘下を転々とし、1990年にはコルグの傘下に入ります。

コルグの傘下に入ってからは、復刻モデルが次々と発売されると同時に世界的にビートルズ人気が再燃し、VOXアンプの良さが知られるようになりました。

VOXアンプはクラスA回路を採用しているので、真空管の寿命は短くなりますが、スムースでアコースティックなドライブサウンドを得ることが出来ます。

voxのギターケーブル・シールドの評価。


VOXはギター本体、アンプ、エフェクター、アクセサリーと多くを手がけていますが、今回はアクセサリーの中からギターケーブル・シールドについて調べてみました。

VOXのギターゲーブルはノイズレス、ナチュラルな信号伝達、抜群な耐久性を備えたプロフェッショナル仕様になっています。

また、コストパフォーマンスにもすぐれています。

プラグ L型-ストレート

VOXのケーブルはプラグが独特の仕様のものになっています。

金メッキ処理されたオリジナルプラグになっており、真鍮製の1ピース仕様コネクターを採用しています。(通常のギターケーブルには2ピース仕様のものが使われます)

それによってチップの不具合によるプラグの故障を解消しています。

もう、片方はVOXシールドの特徴である、「四時型L字プラグ」になっています。

ケーブルを挿すのにも方向がありまして、L字側を楽器側に挿し、アンプ側はストレートプラグを挿します。

代表モデル

・VCC Vintage Coiled Cable

クラシカルな「カール・コード」はレトロなルックスながら、サウンドはクリアに伝わります。

プラグは金メッキ仕様プラグを採用し、プラグのチップ部分は1ピース構造により高い信頼性を実現しています。

線材は純度99.99%の無酸素銅ケーブルになっています。

ケーブル内の導線はフルレンジでの伝導性を最適化すべく、それぞれの帯域に適した複数のゲージの導体を採用したマルチゲージ設計を採用し、真に音楽的なサウンドのする、信頼性の高いケーブルに仕上げました。

絶縁材は高精度成形ポリプロピレンになっています。

ケーブルの長さは最長9メートル、カラーはブラック、ブルー、レッド、シルバー、ホワイトがあります。

・VGS Rock Cable

クラシックロックサウンドに合わせて厳選、調整されたストランデッド伝導帯を使用しています。

プラグは金メッキ仕様プラグを採用し、プラグのチップ部分は1ピース構造になっています。

線材は純度99.99%の無酸素銅ケーブルになっています。

伝導性をフルレンジで最適化させるために複数ゲージの導体を採用しています。

絶縁材は高精度成形ポリプロピレンになっています。

ケーブルの長さは3メートルと5メートルの2タイプをラインアップしています。

・VOX Class A Cables

最高級の素材と製造技術を採用し、伝導ロスや歪み、ノイズを極限まで排除し、クリアでナチュラルなミッドレンジを実現しています。

プラグは24K金メッキになっています。

線材はマルチゲージ高純度無酸素銅ケーブルになっています。

絶縁材は高精度成形ポリプロピレンになっています。

外装は柔らかなメッシュ構造になっているので、扱いやすくなっています。

ケーブルの長さは4メートルと6メートルの2タイプを用意しています。

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