サンズアンプgt2のセッティングや音作りについて。

今回はサンズアンプgt2のセッティングや音作りについてをお届けします。

サンズアンプgt2のセッティングや音作りについて。

サンズアンプGT2を製作しているTECH21は、マンハッタンに拠点を置くプリアンプ・エフェクターで有名な楽器メーカーです。

1989年に発売されたDIボックス「SANSAMP CLASSIC」はチューブアンプ・エミュレーションとしての先駆けとなり、レコーディングやライブなどで使われるようになりました。

ベーシスト向けには「Bass Driver DI」が発売され、これも大人気となりました。

プリアンプだけではなく、コンプレッサー、コーラス、ブーストリバーブ、ロータリースピーカーエミュレーターもあります。

マルチエフェクターも発売しています。

SANSAMP GT2はCLASSICを元に更にモアハイゲインにも対応したモデルとなります。

CLASSICでは表現できなかったヘヴィなサウンドづくりも可能となっています。ラインレコーディング用のアンプシュミレーターとして、多彩な音を細かく表現できるようになりました。コントロールノブはCLASSICと同じ4つですが、3つのキャラクタースイッチが3つ搭載され、トーンの幅やディーストーションの歪みなど、さまざまな音楽シーンに対応できます。

使い方

ツマミは4つ、レベル、ハイ、ロー、ドライブです。

キャラクタースイッチのディップスイッチが3つありここで、アンプタイプとアンプのモディファイ具合、マイクの状態を選択します。

  • MIC オフアクシス、センター、クラシック
  • MOD ホットワイアード、ハイゲイン、クリーン
  • AMP カルフォルニア、ブリティッシュ、ツィード

MIC、レコーディングで立てるマイクからの位置を決めます。

  • クラシックはフラットマイキングです。
  • センターはコーンにストレートで明るい音です。
  • オフアクシスはスピーカーのエッジです。

MOD、ノーマルは購入時のストック状態

ハイゲインは真空管の増設など改造をした状態

ホットワイアードは更に改造して超ハイパワーの状態

  • AMP、カルフォルニアはブギー風です。
  • AMP、ブリティッシュはマーシャル風です。
  • AMP、ツイードはフェンダー風です。

3x3x3=27種類の音が作れます。

サウンド

各ツマミの可変範囲がとても広くなっており、少し動かすだけで音がかなり変化します。(4つのツマミは硬めになっています)

単体で十分な歪みを得られます。また深く歪ませても輪郭がはっきりとした芯のあるサウンドです。

イコライザーのハイとローはお互い干渉しながら変化するタイプで、どちらか片方を動かすだけで全体の音像が変化するのでミドルが無くても多彩なイコライジングが可能になっています。

ローを上げると、ぐわっと迫力が増します。

またギターボリュームへの追従性が良いので、手元でクリーン・クランチから激歪みまでと調整が可能になっています。

各アンプの再現度はなかなかで、心地よいサウンドが作れます。

さすがに元祖アンプシミュレーター会社といったところです。

うまい具合にチューニングされています。

アンプにカルフォルニアを選んでローを上げると、ブギーの迫力のある低音が出てきます。

ブリティッシュモデルにすると、ローが少なくなりトレブルが増えてきます。

MODスイッチでホットワイアードにすると改造マーシャルのようなサウンドが出せます。

ツイードでも、フェンダー風サウンドになります。(これのホットワイアードはあまりおすすめしません)

練習スタジオにJC-120しかないという場合には、これを使うと改造マーシャルに化けてくれるのではないでしょうか?激しく歪ませてもアナログ的な自然な歪みです。

こんな小さいペダル一個でここまで良い音がでるのは驚きです。

自分のアンプはあるけど持ち運びたくない、あるいは現場で搬入が難しい事がわかった場合等の時にアンプ代わりに使用している人もいます。アンプは不要といっても過言ではありません。ハードロック、ブルースなどジャンルにかかわらず使用できます。

サンズアンプが出たばかりの時、ローリングストーンズのギタリスト、キース・リチャーズが自分達が何時間もかけても出来ない理想の音が、この小さい箱ですぐに出た時は驚いたといった趣旨の発言をインタビューで答えています。

それくらいサンズアンプは使える音だと言えるでしょう。

ベースのマルチエフェクターで初心者にオススメのものは?

サンズアンプ以外にも、最近は多くのベース用マツチエフェクターが販売されています。

その中で今回は初心者にオススメのマルチエフェクターをいくつかご紹介したいと思います。

TECH21 ( テック21 ) / BASS FLY RIG

機能的に言えばこのマルチエフェクターが一番初心者にオススメだと思います。

その理由ですが、まずこのBASS FLY RIGはパラメータや使うエフェクトの設定をする必要がありません、というよりその機能がありません。

ただ、複数のエフェクターが一体化しているだけなのです。

しかし、基本全てのエフェクトはツマミが付いており、フットスイッチでオン・オフするだけなので買ったその場で使う事が可能です。

こういうマルチはありそうで中々ありません。

また、画像だけ見るとわかりませんが横幅30センチ、奥行きが6センチと大変小さく軽いのも特徴です。

個人的には初心者の方に一番オススメなマルチエフェクタ-です。

ZOOM ( ズーム ) / B3n

マルチエフェクターの老舗ZOOMのベース用マルチエフェクターです。

70種類のベースエフェクトを内蔵、最大7種類のエフェクターを同時使用可能な上エフェクタ-の並べる順番も変更できた上、実売価格は2万円を切るという大変優れたものです。

また、フットスイッチも3つ使えるので音の呼び出しもかなり簡単だと思います。

さらにMacやWindowsでエフェクトを編集、セッティングもできます

最初は少々難しいかも知れませんが、プリセットが75種類用意されているので、そこから選ぶところから始めるといいかと思います。

おそらく初心者を脱しても使い続ける事が出来るマルチエフェクターだと思います。

ZOOM ( ズーム ) / MS-60B

B3nと同じZOOMの通常サイズのマルチエフェクターです。

このMS-60Bのギター版のものは、アナログエフェクターしか使用しないようなギタリストも所有している事が多いです。

MS-60Bのウリは何と言ってもそのBOSS等のエフェクターと同じ大きさ、そして1万円を切る値段、それでいながら音はB3n譲りのクオリティです。

エフェクトタイプは58種類、同時に使用できるエフェクトを4種類とB3nに比べると少ないですが、むしろ初心者にはこれくらいでも十分では無いかと思っています。

曲の途中でエフェクトの種類を頻繁に切り替えたりする事は難しいですが、さほどその必要の無い人には十分な機能であると思います。

また、他のエフェクターが増えて言っても補助的な部分でも使い続ける事が出来るのもMS-60Bの特徴です。

VOX ( ヴォックス ) / StompLab IB

実売価格が5,000円を切るマルチエフェクター、StompLab IBです。

大きさも大きくないところも魅力的なところです。

ただ、その反面かゆいところに届かないというか、取り扱いは今まで紹介したマルチエフェクターに比べると難易度は高めです。

しかし、プリセットは大げさにわかるくらいエフェクトがかけられており、初心者の方にはわかりやすいと思います。

多少手こずるかも知れませんが、この価格で十分なクオリティを持っていますので、あまり機材にお金使いたくない方にはStompLab IBはオススメと言えます。

ZOOM ( ズーム ) / ZOOM B2.1U

2005年発売のマルチエフェクターで、現在は生産されていませんが、多くの中古品が出回っています。

中古市場価格もだいたい2,000円台から4,000円台という安さです。

音のクオリティは技術がうなぎ登りな最新のマルチエフェクターには確かに劣ります(2019年現在で14年前の製品)。

しかし、ライブで使用するのであれば今でも十分使える機能を搭載しています。

とりあえずマルチエフェクターってどんなものなんだろう?という方にもおすすめです。

ベースを家で練習するのにアンプは必要?

話は変わりますが、家で練習するのにアンプは必要なのか?という話題にうつります。

家でベースを弾く場合、アンプから音を出すと問題になるケースも多いので、家ではアンプで弾かない人も多いと思います。

しかし、ベースはアンプから音が出て初めて楽器として使えるものですので、それだけでもアンプから音を出す事は重要です

アンプから音を出さなくてもいい人

しかし、全員が全員アンプから音を出して練習した方がいいかと言えばそうではありません。

例えばバンドでの演奏はしないで自宅でのレコーディングしかやらない場合は必ずしもベースアンプから音を出して練習する必要は無いでしょう。

この場合はアンプシミュレーター等からヘッドフォンで聴いて練習するだけでいいと思います。

勿論アンプからの音を知っていた方がいいですが、それも必要ない場合も多いです。

アンプから音を出した方がいい人

逆にアンプから音を出して練習した方がいい人は、やはりバンド等で生演奏している人です。

生音だけではちゃんと弾けているかどうかがわかりにくいのです。
特に音のサスティンが生音とは全く違います。

ベースはリズム楽器ですので、音を「切る」事は音を「弾く」のと同じくらい重要です。

生音だけで弾いているとサスティンが無いため、この音を切る部分の練習がおろそかになってしまいます。

初心者の人が生音だけで練習している人は、この音を「切る」事をしない、あるいは出来ない、もしくは考えた事も無い、といった事になりやすいのです。

音を伸ばして音を切る事を覚えるためにもアンプから音を出して練習する必要があります。

ヘッドフォンでの練習と音を出しての練習

家庭や住んでいる部屋等の環境によってはベースアンプから実際に音を出して練習する事は難しい場合も多いと思います。

その場合はヘッドフォンを使って練習するのは、生音で練習するよりは効果的だと思います。

また、ヘッドフォンを使った場合はミストーンや弾かなくていい弦を鳴らしたりする部分がわかりやすいので、ミスを無くす練習には大変向いていると思います。

しかし、スタジオやライブではベースアンプを使用してその音を聴いて演奏するわけです。

ヘッドフォンは耳に近いため、自分の音がわかりやすい反面、ベースアンプは耳から遠いため、ヘッドフォンで聴く感覚とは全く違ってしまいます。

この自分と音が出ている部分の距離感がある程度わからないと、家では弾けたのにスタジオでは弾けない等の現象が起きやすくなります。

そういった部分を減らすのに、アンプから音を出して練習する事は大変効果的です。

また、アンプから音を出して練習する場合はストラップを付けて必ず立って練習しましょう。

勿論、アンプから音を出す事が出来ない環境の人も多いと思います。

そういった方は普段アンプやスマホのアンプシミュレーターを使いヘッドフォンで練習し、時々スタジオに個人練習で入ってアンプから音を出して弾く感覚を養うようにしてみて下さい。

ヘッドフォンでの練習もやった方がいいものもある

カバーバンドやコピーバンドは別ですが、それ以外のオリジナル曲を演奏しているバンドに参加している場合は、クリックを鳴らしながらヘッドフォンでの練習もしておいた方がいいでしょう。

何故かと言うと、レコーディングの場合そのほとんどがヘッドフォンを使用して演奏するからです。

ヘッドフォンから流れてくる音源に合わせてベースを弾く技術は慣れないと中々うまく出来ません。

バンドでの演奏だとドラムの音や他の楽器、さらに言えば自分のベース音も体で感じる部分があるため、ある意味無意識に音を合わせられる部分があります。

しかし、レコーディング時のヘッドフォンでの演奏の場合は耳だけが頼りです。

その部分に慣れて置いた方がいいと思います。

ベースの自宅用小型アンプのおすすめは?

家で練習するのに最適な、小型アンプを紹介します。

アンプで音を出して練習しよう

アパートのような集合住宅ではベースアンプから大きい音はまわりに迷惑ですので出すことは難しいです。

かと言って、ベースはアンプを通して使う楽器ですので、アンプで音を出さないという事はあまりいい練習にはならないのでは無いかと思います(もちろん運指の練習等は生音で全然いけると思います)。

重低音は響きます。自宅練習には注意が必要です。重低音は響きます。自宅練習には注意が必要です。

そこで、最近は小さくても優れたアンプがありますので、練習用に使える低出力(20W以下)のベースアンプのオススメをご紹介します。

BLACKSTAR FLY3 BASS Mini Amp

出力わずか3Wのベースアンプです。

もちろんあまり大きな音を出すと音が割れてしまいますが、小さな音で、なおかつヘッドフォンではなくスピーカーから出た音で練習するにはちょうどいいと思います。

また、機能も多機能で、クリーンチャンネルとオーバードライブチャンネルの切り替えが可能で、ミッドレンジのEQ,、コンプレッサー、低音を強調するSUBコントロールスイッチが付いています。

Line IN端子を搭載していますのでスマートフォンや携帯音楽プレーヤーから音楽を流しながらの練習もできます。

価格も安いところでは6千円台のところもあります。

BLACKSTARの公式YouTubeチャンネルで実際の音を聴く事が出来ます。

VOX Pathfinder Bass 10

VOXの出力10Wのベースアンプです。

シンプルなDRIVE、BASS、TREBLE、VOLUME、BRIGHTスイッチと構成ですが、DRIVEが付いているところがいいところを突いています

BRIGHTスイッチONで明るいサウンドになるためスラップに最適です。

実はこのアンプは少々低音が弱いのですが、そこが返って自宅用に適しているところです。

あまり綺麗に低音が出るとそれほどの音量で無いのに隣室等に迷惑がかかります。
ほどほどの音量で使うにはむしろ最適な音の出力だと思います。

Laney LX15B

出力が15Wのアンプですが、ベースアンプとしては全然出力が低いものです。
同じメーカーに10WのLX10Bもありますが、自分としてはこちらをオススメしたいです。

理由はLX10BはVOLUNE、BASS、TREBLE、SHAPEスイッチしかコントロール部分がありませんが、LX15BはGAIN、BASS、MIDDLE、TREBLE、VOLUMEに加えSHAPEスイッチ、コンプスイッチがあり、これだけでかなりの音が作れます。SHAPEスイッチをONにすれば軽快なサウンドにになります。

価格も1,000円くらいしか変わりません。(安いところでLX10Bが6千円台、LX15Bが7千円代)
個人的には歪ませられるGAINとコンプスイッチがあるところがかなりポイントが高いおすすめの自宅練習用のベースアンプです。

AMPEG BA-108 V2

最後にベースアンプの名機を生み出しているAMPEGの20WのアンプBA-108 V2をご紹介します。

このアンプのポイントは「あのAMPEGサウンドが出るのか?」というところですが、ある程度AMPEGらしさがある音になっています

コントロール部分はVOLUME、BASS、MID、TREBLEと外部入力の音量を調節するALX、そしてアクティブピックアップに適した音にするための-15dBスイッチが付いています。

AUXの音量は外部機器からの調整だけではなく、アンプ側でも調整できるのは便利です。チルトスタンドにも対応していますので自宅での練習などに最適です。

個人的にはこれにGAINが付いていれば完璧なのですが、AMPEGの音が好きなのでこれでいいかと思っています。

AMPEGの公式YouTubeチャンネルで実際の音を聴く事が出来ます。

以上4つほど自宅練習用アンプをご紹介しましたが、実際購入する場合は試奏して検討して下さい。

楽器屋さんのオススメもあるかも知れません

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