バンドマンやミュージシャン、そして俳優や芸能人など、人気を商売とする人たちの中には、実は結婚していたり子供がいるけど公表していない、というケースが割とあります。
そのような方たちは売れてくる、メジャーになってくると、特に結婚はもちろんのこと、恋人がいるようなそぶりは全く見せなくなってきます。
この傾向は男女ともにあります。若い女性ファンの多いバンドであれば尚更、アイドルグループはそのイメージを守るために恋愛禁止、なんてこともあります。
では、なぜ、何のために結婚していることを隠す必要があるのか、その意図はどこにあるのでしょうか。
最終的には、その方の判断だったり、その方を売り出していこうとするプロモーションの判断によりますが、その理由として3つ挙げていきます。
バンドマンは結婚を隠すもの?その意図は?
1.音楽で勝負しているのでプライベートは関係ないと考えている
アイドルや芸能人と違い、演奏力や作曲力など、音楽で勝負している人についてです。
プロ・アマ問わず、バンドマンやミュージシャンとして恒常的に活動している方は、プライベートと音楽の場は別(仕事や、別の場所)と割り切っているケースが多いです。
なぜなら、単純にプライベートを公開する必要性がない、公開しても自分の音楽に影響がない、と考えているからです。
プロとして活躍している方であれば、どこかの事務所に所属していると思いますので、その事務所の方針にもよります。フリーの方は自分自身でイメージ戦略を考えます。
ミュージシャン個人としては、音楽で売っている訳なので、逆にわざわざ自分のプライベートを話す必要があるのか?と思うかもしれません。
雑誌などのインタビューで聞かれれば答えるけれど、自分から積極的に語ることではなく、音楽に関する内容を語りたいと考えているはずです。
実は、結婚を公表していないバンドマンやミュージシャンは、このように考えている人が一番多いと思います。
別の言い方をすると、プライベートを公表することで、自分の音楽の評価が変わってしまうことを嫌っています。
さらに言えば、自分のプライベートを知りたいという人は、自分の音楽を正当に評価してくれない、理解してくれない(理解できない)だろうから、聴いて欲しくないと考えています。
自分自身ではなく、自分の作った音楽を楽しんで欲しい、評価してほしいと思っていますし、ファンの方も、そのミュージシャンの私生活がどんなに荒んでいても、その音楽に惹かれているはずです。
例えば、バッハがトッカータとフーガを作曲していた頃、結婚していたかどうかなんてことは、バッハ研究家以外は興味がないですよね。
逆にこういった人たちは、ダイレクトに「結婚しているんですか?」と聞くと、だいたい「結婚しているよ」とすぐに答えてくれると思います。
隠している訳でもないですし、自然な会話する感じですね。
要は嘘を吐いたり、誤魔化す必要性がない、自分の音楽に何の影響もない、からです。
ですので、結婚しているかどうか気になるバンドマンやミュージシャンがいたら、直接聞いてみることをお勧めします。
2.異性のファンが離れていく事を恐れている
そうは言っても、若くて異性のファンが多いバンドマンやミュージシャンの場合、本人の意向にかかわらず、その事実の公表・非公表は大きく関わってきます。
結婚等を公表することでファンが減ってしまう、世間的にイメージダウンになることを恐れ、公表しないケースもあります。
売れるためにファンを惹きつけておく上で、結婚していることや恋人がいることが公になってしまうのでは、セールス的にマイナス要因の一つになる事が懸念されます。
すでに結婚していても、デビュー時は独身として売り出されたりする人もいます。
この売り出し方は、洋の東西や時代を問わず、幅広く行われているプロモーション手法です。
ここまで書くと、ミュージシャンというより、アイドル的な人がそんなイメージに頼るもの、と思われるかもしれません。
実はかのThe BeatlesのJohn Lennonも、本人の意向にかかわらず、そのような売り出され方をしていました。
The Beatlesがデビューした当時、LennonはCynthiaという妻がすでにいましたが、この事はずっと公表されずにいました。
今ではThe Beatlesと言えばロックの範疇を超えた偉大なアーティスト、とされていますが、デビュー当時はアイドル的な路線だったこともあるのでしょう。
その後のJohn Lennonは周知の通り、Cynthiaと別れてYoko Onoと結婚します。その頃には、Lennonの結婚の有無でファンが付くかどうか、というのは問題にならなくなってきます。
このように、そのミュージシャンやバンドマンの売り方、立場などで大きく扱いが変わってくることもあります。
3.結婚生活が終ったつもりでいる
結婚生活が破綻している、あるいは本人の中ではすでに終わったと認識している状況にある場合です。
そのような場合は、その方の頭の中では結婚していない状態と言っても同然なケースと言えます。
これは一般の人も同じかもしれません。
ただし、法律的にはまだ結婚しているので、何かあれば、当然揉めます。
揉め事は、やはり自分の音楽活動に支障をきたしたり、自分の評価が音楽以外のせいで歪められてしまう、なんて事もあるかもしれません。
最後に
どのような理由であるにせよ、結婚している、恋人がいるなどのプライベートなことは、その方のプロモーション戦略によるということです。
そして、ミュージシャンやバンドマンであるならば、音楽で評価されたいと思うものが第一だと思います。
また、ファンであるならば、彼ら彼女らを好きになるではなく、彼ら彼女らの作り出す音楽のファンになるのが一番でしょう。
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