ギターの指弾きのコードストロークのコツについて詳しく書いてみました!
ギターの指弾きのコードストロークのコツとは?
指弾きのコードストロークについて
ギターを指弾きでストロークするには、爪を使います。
基本的に、ダウンストロークの時には、人差し指・中指・薬指の爪を使い、アップストロークの時には、親指の爪を使います。
爪に手の内方向に力がかからないと、爪が肉から剥がれてしまいます。
また、外向けに弦の反発がかかりますと、爪に引っ掛かってそこのところだけ音量が大きくなりムラがでます。(外向けに圧をかけるときは浅く当てます)
プロのギタリストは付け爪(スカルプチャー)をして、さらにトップコート塗って保護しています。
トップコートは今は100均にも売っていますのでオススメです。
ダウンの時に、親指の腹を使ってダウンストロークを入れる場合もあります。
また、サムピックを使う人がいますが、その場合は
・サムピックのみでアップダウン
・ダウンストロークに爪、アップはサムピック
と、いろいろな使い分けをします。
練習するテンポ(BPMについて)
リズムは
・弾きやすいBPM
・15~20BMPほど早くしたパターン
・15~20BPMほど遅くしたパターン
を練習すると効果的です。
また強拍の移動も合わせて意識しましょう。
4拍子でしたら1・2・3・4のうち1に強拍が来るフレーズを4小節
次は2に強拍、3…と進めていき、裏拍や1と2、1と3といったように1小節の中で複数強拍をつける練習をします。
こちらも上記のようにいろんなBPMに対応できるようにすると良いです。
慣れてくるとバッキングパートと合わせて曲の中で抑揚をつけたストロークができるように練習していきます。
バンドアンサンブルではリズムたいとアイコンタクトを取りながら曲の中でグルーブを出していく感じになります。
練習パターン1
ギターを抱えて、肘をギターの上に載せ、手首を軽く内側に曲げて手首のスナップを使って、薬指の爪・中指の爪・人差し指の爪を当ててダウンストロークを行います。
手首を返して、親指の爪を当ててアップストロークです。
最初はゆっくりのテンポで当てる感覚を覚えます。
慣れてきたら、リズムをとれるようにします。
最初のパターンは、8分音符で1小節分
ダダダダダダダダ
感覚がつかめたら、1拍目裏のアップピッキングを抜きます。
ダーダダダダダダ
慣れてきたら、さらに3拍目頭のダウンストロークを抜きます。
ダーダダーダダダ
この3つのパターンを覚えると良いと思います。
練習パターン2
今度は、16ビートパターンで練習します。
アップストロークが上手くできていないと難しいです。
ダウンストロークを4回行います。(軽快な感じで)
ダ ダ ダ ダ
4回目の裏にアップストロークを入れます。
ダ ダ ダ ダダ
手首のスナップを上手く使わないと、アップピッキングが決まらないと思います。
さらに、3回目の裏にアップストロークを入れます。
ダ ダ ダダダダ
となります。
練習パターン3
今度は、親指の腹をダウンストロークに使う場合を練習します。
まず、薬指の爪・中指の爪・人差し指の爪で強めにダウンストロークをします。
次に親指の腹でダウンストロークをします。
その指を上げてアップストロークを行います。
また、親指だけでダウンストロークとアップストロークをします。
ダーダダダダ ダーダダダダ という感じになります。
この方法はアクセントがつけやすいです。
他にも、人差し指だけダウンアップ、中指・薬指でダウンアップなど
いろいろなパターンがありますので、研究してみてください。
ロックっぽく弾きたい場合
ロックっぽく8ビートでギターを刻みたい場合は人差し指の爪だけを使用します。
親指を人差し指に添えて人差し指の爪の先でなく、表側で弦を弾きます。
これはダウンのみでアップは出来ませんが、低音部が常に最初に鳴るのでひじょうにラウドな音になります。
もちろんこれだけで全てを弾く事は出来ませんが、他の方法と組み合わせると効果的だと思います。
爪を使いたくない場合
爪で弦が引っかかるの事がどうしても好きになれない人もいると思いますので、爪を使わないコードストロークの方法も合わせて書いておきます。
爪を使わないコードストロークの場合は基本指の腹で弦を弾きます。
一番すぐに出来るのは親指の腹を使って弦を弾く方法です。
ダウンストロークだけであれば、すぐに出来ると思います。
アップは人差し指や中指、あるいは両方を使って、使用する指の腹を使います。
爪に比べ音が丸くマイルドになるのが指弾きの特徴です。
もし、普段は指で弾きたいけど、コードストロークはうまくできないという場合は最初に挙げたサムピックを使うのも方法です。
コードストロークは親指につけたサムピックを使い、他の部分では指を使います。
この方法だと音量も大きく出す事が出来ます。
ギターの指弾きの練習曲として良い曲は?
ギターを指弾きしますと、表現方法としては幅が広がります。
もともと、カントリーの奏法で、サムピックをはめて、他の指にもピックをはめて行っていました。
ライトゲージのない時代の奏法です。
スリーフィンガーまたはフォーフィンガーで行います。
練習も簡単なものから初めて難しいものにチャレンジしましょう。
・ティアズ・イン・ヘブン/エリック・クラプトン
1993年のグラミー賞最優秀レコード賞、受賞曲です。
有名な曲なので覚えやすいです。
歌まで歌えたら、クラプトンになれるかもしれません。
スローテンポなので、指慣らしにはちょうどいいと思います。
・ブラックバード/ビートルズ
ビートルズのホワイトアルバムに入っていた曲で、ポール・マッカトニーの弾き語りになっています。
日本では松崎しげるがよくテレビで弾き語りしていました。
松崎しげるは左利きなのですが、右利き用のギターをそのままひっくり返して弾くという、これもまたすごい技で演奏していました。
難易度は低めです。
・アンジー/サイモン&ガーファンクル
あまり馴染みがない曲ですが、練習にはちょうどいいです。
ベースラインをずっと親指できざんでいるのに、残りの指でメロディを弾くのが結構難儀な曲です。
原曲はテンポが速くて、難しそうに聞こえます。
ゆっくりめのテンポで練習すると原曲の感じと違うので戸惑いますが、
我慢して、指が覚えるまで練習しましょう。
・禁じられた遊び
いきなりクラシックになります。
冒頭部分は誰でも一度は弾いたことはあると思います。
曲を丸ごとコピーしようとするとなかなか苦労します。
お手本みたいにきれいな音を出すにはかなり練習が必要です。
・ヘイ・ヘイ/エリック・クラプトン
エリック・クラプトンのアンプラグドからブルースを一曲。
ブルースをアコースティックギターで弾くのもいいです。
12小節感覚が馴染みのない人には覚えるのにちょうどいいです。
アンジーと同じで親指でベースラインを引き続けます。
・ヤンキードゥードゥル・デキシー/チェット・アトキンス
チェット・アトキンスがコンサートで、リクエストを受け付けた際に、
ヤンキードゥードゥル(アメリカ独立軍歌)をやってほしいという客と
デキシー(南北戦争時の南軍の軍歌)をやっていう客が争いになってしまいます。
そこで、チェット・アトキンスは2曲を同時に即興で演奏します。
それがこの名演です。
チェット・アトキンスはギャロッピング奏法の達人で名演がたくさんありますので、チャレンジしてみてください。
*ギャロッピング奏法はカントリー、ロカビリーで使われる奏法で、チェット・アトキンスの他には、クリフ・ギャロップ、スコッティ・ムーアなどが有名です。
最近は音程を変えずにスピードが調節できるスマートフォン用アプリなどもあります。
曲の練習もメトロノームなどを使ってリズムがぶれないように意識すると良いでしょう。
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