ギターの早弾きがかっこいい曲はどんな曲になりますでしょうか?
速弾きについて
エレキギターの速弾きが有名な曲といえば、昔はリッチー・ブラックモアが
ナンバーワンと言われていました。
しかし、1983年アルカトラスというバンドがデビューし、ギタリストのイングヴェイ・マルムスティーンが彗星のごとく現れると、速弾きブームメントが起こります。
スウェーデン出身のイングヴェイ・マルムスティーンはシュラプネル・レコーズにより発掘されマイク・ヴァーニーにより「ギタープレイヤー」のコラムに紹介され、アメリカに渡ります。
このシュラプネル・レコードからは大勢の速弾きギタリスト達が出ています。
(速弾き専門レコードレーベルでした)
・ブラックスター/イングヴェイ・マルムスティーン
イングヴェイ・マルムスティーンのソロアルバムの曲です。
この頃のイングヴェイ・マルムスティーンは数年後に自動車事故を起こしてピッキングする手首を痛めてしまう前で、奇跡のような演奏をしています。
・ファー・ビヨンド・ザ・サン/イングヴェイ・マルムスティーン
これもイングヴェイのソロアルバムに入っています。
長めのインスト曲ですが、いまでもイングヴェイのライブでは必ず演奏されています。(原曲の形はほぼとどめていませんが)
・ジェット・トゥ・ジェット/アルカトラス
アルカトラスの曲です。
キメの3連フレーズは誰もが練習しました。
テンポの速い曲で、ギターソロは速すぎて正確にコピーするのはたいへんです。
・ヒロシマ・モナムール/アルカトラス
アルカトラスの曲です。
これはイントロのギターソロ部分が有名になりました。
速弾きの途中に、小さいスイープを挟んでいるのでむずかしいです。
・キャプテン・ネモ/マイケル・シェンカー・グループ
マイケル・シェンカーのインスト曲です。
なぜか、日本ではこの曲が速弾きの曲のテクニックの見せどころとなっています。
メインのリフに開放弦が絡んでいて、弦飛びフレーズになっています。
・イラプション/ヴァン・ヘイレン
ヴァン・ヘイレンのインスト曲です。
タッピングの曲として有名ですが、前半はかなり困難です。
これは採譜が大変で、正確なコピー譜がでるまでには随分と時間がかかりました。
・クリフス・オブ・ドーバー/エリック・ジョンソン
エリック・ジョンソンのインスト曲です。
これはイングヴェイのハーモニック・マイナー・スケールを使ったフレーズとは違って、ペンタトニックの速弾きをフルピッキングで弾いています。
・バーン/ホワイトスネイク
本家ディープ・パープルの演奏でも十分速弾きですが、ホワイトスネイク版のダグ・アルドリッチのソロの演奏は、近代的になりテクニカルになっています。
・24のカプリース/パガニーニ
これは、ギターの曲ではないですが、スティーブ・ヴァイが映画「クロスロード」の中で弾いています。(正確には、第5番となります)
映画の中のギターは全てスティーブ・ヴァイが弾いています。
ギター速弾きブームが起きた頃に、この曲を演奏するのが流行りました。
ギターの速弾きの効率的な練習方法・フレーズとは?
ギターの速弾きの効率的な練習方法・フレーズとは?というテーマに切り込んでいきます。
ギターを弾く人ならわかると思いますが、薬指は速弾きの際には思ったより速く動いてくれません。
人差し指、中指、小指で出来たフレーズはわりと簡単に弾けます。
でも、使いやすい指ばかりでフレーズを構成すると、速さはすごいけれど、アドリブのパターンが毎回おなじになってしまってつまらなくなります。
速弾きする際には、ワンパターンにならないように気を付けてください。
また練習の前には、冬は左手を暖房器具で温めてから行いましょう。
1本の弦を使っての練習
速弾き初心者は、まず1弦を使った練習から始めます。
テンションもやわらかくて弾きやすいためです。
キーはAmです。
1弦5フレット 人差し指 ラ
1弦7フレット 薬指 シ
1弦8フレット 小指 ド
1弦7フレット 薬指 シ
ラシドシ ラシドシ ラシドシ ラ
と、一拍分のフレーズをオルタネイト・ピッキングで弾きます。
いきなり、薬指が出てきましたが、最初はゆっくりなテンポでメトロノームを使って練習しましょう。
無理やりいきおいで速く弾こうとすると、指の筋を痛めて腱鞘炎の原因になります。
最後の一拍分伸ばす ラのところでは、ちゃんとビートを感じるように、
裏拍を数えましょう。
次に、2フレット上がって、7フレット 8フレット 10フレットで、
シドレド シドレド シドレド シ
と、弾きます。
続いて、8フレット 10フレット 12フレットで、
ドレミド ドレミド ドレミド ド
10フレット 12フレット 13フレットで
レミファミ レミファミ レミファミ レ
12フレット 13フレット 15フレットで
ミファソミ ミファソミ ミファソミ ミ
13フレット 15フレット 17フレットで
ファソラソ ファソラソ ファソラソ ファ
15フレット 17フレット 19フレットで
ソラシラ ソラシラ ソラシラ ソ
17フレット 19フレット 20フレットで
ラシドシ ラシドシ ラシドシ ラ
と、1オクターブ分が終わります。
5フレットから上がってきましたが、今度はこのパターンで5フレットまで降りていきます。
やってみるとわかるのですが、人差し指・中指・小指を使ったパターンは、
やりやすいですが薬指が入ってくると、やりにくくなると思います。
このパターンを楽々こなせるようになったら、左手のパターンを変えます。
5フレット 人差し指 ラ
8フレット 小指 ド
7フレット 薬指 シ
8フレット 小指 ド
というパターンに変えます。
ラドシド ラドシド ラドシド ラ
この左指のパターンで先ほどと同じポジションで1オクターブ上がって、
また降りてきます。
この2パターンを練習すればかなり指がほぐれてきて、ピッキングとのシンクロ率も良くなってくると思います。
ギターの速弾きのコツ。ピッキングがミソ?
ギターの速弾きのコツ。ピッキングがミソ?というテーマについてです。
ギターの速弾きは、ギタリストの誰もが一度は通る道です。
ステージで決めのフレーズに速弾きフレーズがある場合は、緊張で前日に眠れないこともあるかもしれません。
普段から練習しておかないと、上手く決まらないです。
では、ピッキングは関係あるのかというと、やはりギターは右手でリズムを出しているので、弦を弾いていないときでも右手でリズムはとっています。
ましてや、5弦から1弦までを使ったアルペジオフレーズを決める際には、
ピックを弦にこすりつけるようにして、リズムを出さないといけませんので、それ相応の練習が必要となります。
また、フルピッキングで6弦から1弦まで弾き倒す場合は、右手はフル稼働、スムーズなピッキングでムラないような音を出します。
この時、右手首のスナップを使って弾くようにします。
むかしの日本のロックにあったような腕弾きでは、良いピッキングができません。
ノリが悪くなり、音もアタック音がきつく聞こえ耳に痛いです。
海外のミュージシャンとのテクニックの差は、ピッキングにあると行っても良いと思います。
日本人は食事の時に箸をつかいますが、海外ではナイフ・フォークを使うことがこの差であるとの説もあります。
なおかつ、昔は質の良いギター・アンプがなかったためにピッキングの上達を妨げていました。
現在のように質の良いアンプや再現度の良いアンプシミュレーターがあればピッキングの上達に役に立つと思います。
手首のスナップ
ロック・ギターのピッキングは手首のスナップを使って、弦を弾き飛ばすというものをいいます。
(ジャズでは完全に弾き飛ばしません、アタック音は控える感じで弾きます)
速弾きの際には、ゆっくり弾くときのような余裕のあるピッキングはできませんので、最小限のスナップを使って弦を弾きます。
フォームもブリッジに手首を固定すること無く、手首が軽く内側をむくようにします。
ピッキングが安定するように、右手の薬指はピックガードに軽く触れるようにします。
それで、異弦同フレットの6連パターンなどを練習します.
必ず、最初はゆっくりなテンポで練習して、無理やりいきおいで弾ききるということはおすすめしません。
また、トランジスタ・アンプには、チューブアンプのコンプレッション感がないので、トランジスタ・アンプは練習用アンプとしては使わないようにしましょう。
エレキギターの練習の際には、チューブアンプまたは質の良いアンプシミュレーターを使うようにします。
試しに、得意なペンタトニックフレーズをピックを使わないで、右手の指2本でそろばんをはじくように弾いてみると、ピックを使った時とくらべて、非常にきれいに決まるのがわかると思います。
ピックを使ってこれと同じくらい上手く決めることができたら、ピッキングが上達したと言えるでしょう。
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