今回はXotic Effects BB PREAMPをご紹介します。
XoticはLA郊外にあり音質にこだわったプロユースにも対応するブランドです。
BB PREAMPの評価レビュー。ブースターの使い方やセッティング等。
AC,RCがBoosterでしたが、これはPreampとなっています。
BB Preampはプリアンプ的に使える歪みエフェクターです。
BBのネーミング は、マーシャルの名機1962コンボアンプ、「ブルースブレイカー」に由来しています。
ブルースブレイカーはエリック・クラプトンがエリック・クラプトン&ジョン・メインオール(通称BEANOアルバム)で使用し、ロック界にレスポール&マーシャル旋風を巻き起こしました。
プリアンプに12AX7、パワーアンプに6L6を使用し、セレッションGreenback12インチスピーカーを2発搭載しています。
(BB Preampはマーシャルが作ったエフェクターBlues Breakerとは関係ありません、回路も全然違います)
BB Preampは現在でも人気が衰えず、根強い人気をもっています。
また、多くのプロミュージシャンがレコーディングやライブに使用したことでも知られております。
アンディ・ティモンズ、グレック・ハウ、ジョシュ・スミス、リー・リトナーなどの使用が有名で、アンディ・ティモンズはアンディ・ティモンズ・シグネチャー・モデル(BB Preamp-AT)も作りました。
クセがなく、特にボーカルに馴染むサウンドです。ストラトキャスターなどシングルコイル系に合うと思います。歪みがマイルドなため尖った高音もまろやかに響かせてくれます。コード弾きでの音の分離もいいです。変な味付けが無い分、ギター本来のサウンドが生きてきます。また、ピッキングニュアンスも完成度が高いレベルとなっています。
コントロールツマミは、
Gain Volume Treble Bass
となっています。
Volumeは+30dB
Treble, Bassは±15dBの可変幅があります。
15Vまで対応しており、幅広いヘッドルームに対応しております。
また、バイバス音は安心のトゥルーバイパスとなっています。
他のXoticEffects同様に、アメリカでオールハンドワイヤリングによって製造されています。
セッティング
クランチ程度にプッシュしたアンプをもっとプッシュするには、BB Preampで軽く歪ませて、Volumeを上げると良いと思います。
そして、ギター側のボリュームを軽く絞ることによって、心地よいクランチサウンドが得られることが可能になっています。
クリーンブースターとしても使用が可能となっており、Gainを下げ+30dBあるVolumeを良いポイントまで回すとそのまま持ち上げてくれます。
いずれの場合にも、アクティブなトーンコントロールで細かい設定が可能になっています。
BASSとTREBLEの2つのイコライザーによってどちらの音域もカット、ブーストができます。使いやすく、音作りの幅が広がります。ストラトの場合TREBLEをを、レスポールはBASSを少しカットすると余分な高音、低音を抑えることができます。
サウンド
マーシャルの名前を由来としているようにやや硬めの歪みです。
9時くらいから歪み始め、11時で気持ちのよいオーバードライブになり、
13時〜フルまではかなり歪みますが、あくまでオーバードライブでハイゲインなディストーションサウンドではないです。だいたい14時ぐらいまでのセッティングなら聞きやすい音になります。
Xoticの歪みというのがあるのかわかりませんが、濃厚な感じです。
ラーメンに例えると、豚骨ラーメンといったところでしょうか。
クリーンブースター、気持ちのよいクランチ、オーバードライブとギターのトーンを損なうことなく活躍してくれます。
初期のモデルでは、コンプ感が強めでしたが途中でマイナーチェンジして、コンプ感が弱めになりました。
クリーンブースターとして
Volumeは+30dB、Treble, Bassは±15dBの可変幅があるので、ブースターとしても十分なゲインがあります。
BB PREAMPをクリーンブースターとして使用する場合、このTrebleとBassがひじょうに役に立ちます。
ただ音量だけを上げるブースターだと低音が大きくですぎたりするケースや、他の楽器の帯域にぶつかる事も多いです。
歪み始める手前程度のセッティングにして常時ONのまま使用するのがおすすめです。少し硬めなサウンドに感じることもありますが、他のエフェクターで歪ませたりすればあまり気にはならないレベルでしょう。
そういった時にイコライザーがあるブースターは音が作りやすいく、音量を大きくしたい帯域のみ上げる事も可能です。
しかもイコライザーの可変域も広いので使いやすいです。
そして、マーシャルのような真空管アンプで使用すると太く強調されます。
トーンについて
±15dBの2バンドイコライザーによりナチュラルなサウンドからオーバードライブサウンドまで、多彩なコントロールが可能です。
BB PREAMPの歪みは温かみと厚みを感じるオーバードライブですが、逆に言えばハイゲインな歪みではありません。
ブースターとして使用しない場合はクランチ系の方々が合います。
しかし、大きな音で鳴らしてみると、僅かにコンプ感のある音になるので、その部分が気になってしまうかも知れません。
音のキャラクターが良い分若干マイナスポイントです。
ただ、そのコンプ感も不自然ではないので、おそらく気にならない人の方が多いかと思います。
派生モデル
商売上手なXotic社さん、派生モデルとして、
BB PLUS 2チャンネル使用になって3バンドイコライザーが付いています。
BB MB ミッドブースト可能な小さいツマミが付きました。
BB Preamp AT アンディ・ティモンズ・シグネチャー・モデル
が発売されています。
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