高崎晃は、1977年LAZYでデビューし、1981年LOUDNESSを結成し、楽曲の良さと派手なタッピング・プレイで、海外でも高い評価を受けました。
圧倒的なギター・テクニックで国内外のシーンで高い評価を受けるギタリストです。
(少し前にセイモア・ダンカンから、高崎晃シグネイチャー・ピックアップ「サンダー・フロム・イースト」が発売されましたが、手に入れた方はいらっしゃいますでしょうか?)
1980年代にラックエフェクターが流行ると冷蔵庫のようなラックを組み、そのラックエフェクタ-のすばらしさをインタビューで答えていたのですが、ラックが廃れコンパクトエフェクターが流行り出すと「元々でかいやつは好きでは無くてコンパクトエフェクタ-が好きなんだ」といきなりの方向転換、良く言えば流行に敏感なギタリストです。
そしてそのまま現在もコンパクトエフェクターを組み合わせたエフェクトボードを使用しています。
そんな高崎晃のエフェクトボードを調べてみました。
高崎晃のエフェクターボード
2015年のエフェクトボードです。
KORG PITCH BLACK PG-01-GM(チューナー)
JIM DUNLOP RED95 CRY BABY
DIGITECH WHAMMY
CAT’S FACTORY AT222
MXR BLACK LABEL CHORUS
MARSHALL GUV’NOR
BOSS TR-2 TREMOLO
WAYHUGE WHE606 RING WORM
SUHR RIOT
MXR M169 CARBON COPY ANALOG DELAY
BOSS RE-20 SPACE ECHO
エフェクター詳細
・JIM DUNLOP RED95 CRY BABY
現在も多くのギタリストに支持を得ている、ペダルワウの代名詞ともいえるモデルです。
これは500台限定で発売されたレッドスパークルカラーです。
スタンダードGCB95と内容的には同じです。
インダクターなどは現行のものを採用していますが、66年の誕生時と同じ回路構成でオリジナルクライベイビーのサウンドを継承しています。
一時期はギターテクに踏ませていたようですが、近年では自分でも踏んでコントロールするようです。
・DIGITECH WHAMMY
音程を上下させるエフェクター「ワーミー」の元祖のデジテックのワーミーペダルです。
定番ワーミーサウンドに加えて、和音を保ったままの美しいシフティングが可能です。
ただ高崎晃のギターには必ずフロイドローズのトレモロユニットが搭載されているので、どういった場所で使用するのかは不明です。
・CAT’S FACTORY AT222
これは高崎晃シグネイチャーモデル・ブースターとなります。
クリーンサウンドでもハリとツヤが増し、若干コンプ感も加わるのでナチュラルに音の粒立ちが良くなります。
優秀なクリーンブースターで、音の太さとハリ、音圧感が増し、バンドサウンドでも埋もれないパワフルな音像になります。
ゲインツマミが一つとその横にモード切り替えスイッチがつき、Regularでは高音式を絞り中音域の重視したモード、LOUDNESSではラウドなブーストモードとなります。
ライジングサンのブリントやマーシャル・アンプと同じノブをコントロール部に使用しています。
・MXR BLACK LABEL CHORUS
これはザック・ワイルドのシグネイチャーモデルで、ザック・ワイルドの壁のようなディストーションサウンドに更なる厚みを加えます。
クリーンサウンドには、コーラス特有のなめらかな広がり感を与えます。
リッチでウォームなアナログコーラスサウンドを得られます。
・MARSHALL GUV’NOR
マーシャルのサウンドが得られる歪みエフェクターです。CM-800やJCM-900系のサウンドが中心ですが、どのようなアンプからでもマーシャルの音が出せるというものです。
アンプライクなエフェクターと言われています。
・BOSS TR-2 TREMOLO
ビンテージアンプに内蔵される、レトロでなめらかな台形波トレモロを忠実に再現したモデルです。
オーソドックスなトレモロサウンドから、機関銃のような効果のあるスイッチング奏法まで自由自在です。
このエフェクターの使いどころはあまりありませんが、これで無いと出ない音があり、少なからずマニアも存在します。
布袋寅泰もBOSS TR-2のマニアらしく複数台所有しているそうです。
・WAY HUGE WHE606 RING WORM
アナログ・シンセ技術のリングモジュレーターエフェクトとなります。
サイン・ステップサイン・スクエア・ランダム・エンヴェロープの5つのリングモジュレーションモードでバラエティーに富んだプレーが可能になっています。サイケデリックで骨太なサウンドメイキングを行うことができます。
・SUHR RIOT
大出力のスタックアンプをフルアップしたような、立体感のあるふくよかなディストーションサウンドが得られます。単体でも上質な歪みを得ることができます。
RIOTを組み込んでくる辺りさすが流行物は押さえているようです。
・MXR CARBON COPY ANALOG DELAY
有名なディレイ・ペダルで、カーボン・テープを用いたエコー風のディレイサウンドが得られます。アナログによるナチュラルなサウンドが特徴です。リードプレイでのトリッキーなエコー的効果や、アルペジオによる幻想的なプレイなど、ギタリストの表現力をアップさせます。
他のアナログ・ディレイ・ペダルと異なり、リバーブとディレイの中間のような浮遊感のあるサウンドになります。
・BOSS RE-20 SPACE ECHO
ボスの名機RE-201 SPACE ECHOをツインペダルのコンパクトエフェクトにしたものです。
最新のDSPチップとCOSMによってRE-201の音の特性を緻密にモデリング。サウンド、デザイン、インターフェースともに、伝説のモデルをリアルに再現しています。
あくまでもこれは一例で、高崎晃はギターも含め頻繁に機材を入れ替えます。
最近はフェス等でアイドルや他のアーティストのバックで弾く事もあるので、そういった場合は全く違う機材を使用していると思われます。
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