カラオケでは、誰もが上手に歌いたい!と思うものです。
当然技術的に地歌が上手であるために練習を繰り返すものですが、歌いやすい環境、つまりセッティングをすることも大切です。
個人的に、このセッティングを行っている人(団体?)は少ないように感じます(そこまで真剣にセッティングする場合はあまりないと思いますが。)。
バンドで言えば、技術的な練習をするだけでなく、音響機器のセッティングを正しく行う、ということに通じています。
カラオケでの調節は、オケ(バッキング)、マイク、エコーの音量調節とシンプルです。
これらのセッティング次第で、カラオケでの歌いやすさや聴きやすさはかなり変わってきます。
カラオケの音量設定のオススメの黄金比とは?DAM、JOYSOUND。
大抵のカラオケ機器は、分かりやすいところに調節する簡易的なツマミがありますので、それを使って調節しましょう。
もしくは、ほとんどの機器のリモコンに調節機能がありますので、そちらの方が理解しやすいかもしれません。
以下でその設定を解説していきます。
代表的な設定の名称
(1)ミュージック
カラオケ全体(バック・ミュージック)の音量を設定します。
ミュージックを上げ過ぎると音が割れてしまい、逆に下げ過ぎると迫力がないように聴こえてしまいます。
マイクのボリュームと比較しながら、ちょうど良いバランスを取るようにしましょう。
(2)マイク
マイクの音量を設定します。
これも、上げ過ぎるとハウリングを起こしてしまったり、逆に下げ過ぎると歌がオケに埋れてしまいます。
上記同様、オケの音量とのバランスを考えて設定してください。
(3)エコー
声の響き(リバーブ)を設定します。
上げていくと、よく言われる例ですが、お風呂の中で歌っているような反響が加わります。
ある程度エコーが設定されていると聴きやすく、上手になったように聴こえます。
敢えて下げ過ぎたデッドなボーカルでは、技術力が剥き出しに聴こえるでしょう。
カラオケの音量設定のおすすめ(LIVE DAM & JOY SOUND)
(1)LIVE DAM
- ミュージック 22
- マイク 25
- エコー 18
以上の設定が、全体のバランスが取れて、かつ自分の声もしっかり聴こえますのでオススメです。
このセッティングで、自分の歌いやすいように歌ってみてください。
また、LIVE DAMでは、コンプレッサーをプリセットで設定しておくことができます。
コンプレッサーとは、簡単に説明すると、大きい音は小さくし、小さい音は大きくすることが出来るエフェクトです。
これを効かせることで、声の音量をある程度一定に揃える事ができます。
大きな声を出してもボリュームが抑えられますので、その分マイク音量を上げる事ができ、小さな声でもマイクに通るようになります。
ここまで説明した通り、コンプレッサーは音量を均一化してしまうので、抑揚をつけて歌いたい場合は、コンプレッサーを弱めに設定することをオススメします。
コンプレッサーの具体的な設定方法は、
- 機器左下の「メニュー」を押す。
- 右下の「設定」を押す。
- 「ボーカル・プロセッサー設定」を押す。
すると、「標準」「パワフル」「ソフト」という項目が出てきますので、そこから選択すればOKです。
(2)JOY SOUND
上記のDAMの設定とは大差ないのですが、
- ミュージック 22
- マイク 22
- エコー 15
がオススメです。
また、JOYSOUND f1という機種では、エコーの他にリバーブ(残響音)の設定も可能になっているので、より詳細に残響音をコントロール出来ます。
それ以外の機種での対応
・ミュージック
どのカラオケ機種でも、ミュージック(バックのオケ)が小さいと、歌っていても感情が入りづらかったり、音程が取りづらいこともあります。
また、聴いている方もリズムが取れず、あまり楽しくないかもしれません。
そこでミュージックの音量は、多少は大きめでセットしておくと良いでしょう。
・マイク
次に、マイクの音量を設定していきます。
基本的にはミュージックの音量に合わせてバランスを取っていくのですが、声がミュージックに埋れない程度、少し声の音量が小さいかな、という程度にしてください。
喉は歌っているうちに徐々に開き、声量も上がってきます。
ですので、初めはミュージックを大きめにしておくことで、その音量に追いつこうと思いますし、喉も開いていきます。
結果的にちょうど良いバランスになっていくと思います。
その後に、声が大きいと感じる場合にはマイクから口を離して、声が小さいと感じる場合にはマイクに口を近づけて調整しましょう。
上記の微調整を行っても改善されない場合に、再度ミュージックまたはマイクの音量を設定し直してください。
また、よくハウリングを起こしてしまう人は、マイクのグリル(丸くなっている箇所)を握り込んでしまっている可能性があります。
そこまで握り込んでしまうと、音が集まってしまいハウリングを起こしやすくなるので、注意しましょう。
・エコー、リバーブ
エコー、もしくはリバーブについては、薄らとかける程度で問題ありません。
確かに多めにかけると上手くなったようで心地良く、歌いやすく感じるかもしれません。
しかしかけ過ぎると原音がぼやけてしまい、聴いている方は何を歌っているのか分からなくなりますし、ハウリングの一因にもなります。
また、音程やリズム感も取りづらくなります(自分の音を上手く聴き取れなくなります。)。
まずはミュージックの音量の半分に設定してみてください。
そこからマイクの音量と比べながら調節していくと良いと思います。
歌に自信がある人は、エコーを少なめに設定すると、他の人と比べて素の歌唱力が引き立たせることが出来ます。
逆に、歌に自信のない人は、エコーを上げておくと良いかもしれません。
・その他
当然のことですが、カラオケの部屋の大きさや形、部屋にいる人数等、様々な要因で適切な音量は変化します。
かなり大雑把ですが、部屋が広ければ広いほど、音量は大きく設定した方が良いでしょう。
また、部屋に人が多くて密度が高い場合、より音量を大きくした方が効果的です。
さらに言えば、部屋の位置、スピーカーの向きなどによって、音の聴こえ方は変わってきます。
歌いやすい位置、上手く聴かせられる場所を探してみましょう。
この辺りは色々と試行錯誤しないと難しいとは思いますが、とりあえず細かな意識だけは持っておいて下さい。
カラオケ機器については、同じメーカーでも機種や販売されている年代によって少しずつ機能や効果が変わっている場合もあります。
4.最後に
気持ち良く歌える、皆に上手に聴かせられるようになるには、基本的には歌唱力が第一です。
しかし、それだけではなく、歌いやすい環境を設定することも大事です。
歌いやすい機器を置いているお店に行くのも良いですし、機器によって最適な設定を変えていくのも良いでしょう。
特に大人数でカラオケに行く時など、部屋に入って誰かが歌い始める前に、きちんと設定をすることが出来れば、皆に喜ばれます。
色々な機種で、それぞれ適正な設定が出来るようになれば、より快適に歌うことが出来るようになれます。
ぜひ自分に合った設定を見つけて、楽しくカラオケをしましょう。
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